営業職への転職で、最重要とされている取り組み:自己分析。
「なかなかうまくまとまらない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方へ、自己分の効率的なすすめ方を紹介します。
自分の強みを明確にして、説得力のある自己PRをおこないましょう。
目次
営業職への転職に自己分析が必要な理由とは
まずは営業職への転職における、自己分析の必要性を解説します。
自分の強みの把握が自己分析に力を入れる1番の理由ですが、アピールにこだわりすぎないことで、さまざまメリットを手にできます。
自己分析を徹底すべき理由
自己分析を徹底すべき1番の理由は、転職の成功率を高められるためです。
転職の成功にもさまざま解釈がありますが、待遇やキャリア、スキル、環境など自分が望むものを手に入れるために転職活動を検討、開始している方が多いでしょう。
自己分析は、自分が望むものを明確にしてくれるツールです。
手順を踏んでおこなうことで本当の自分の望みを明確化できるでしょう。
実績と強みの違い
自己分析をおこなう際には、「実績と強みがまったくの別物」と意識をもつことも重要です。
実績と強みは、「結果と取り組み」という点に大きな違いがあります。
特に営業職への転職では、他者と比較して優れた結果を残したことをアピールしてしまいがちですが、人事担当者は具体的な取り組みを聞きたがっているケースも少なくありません。
実際の転職現場では、「なぜ弊社を希望するのか」「弊社でどのような活躍をしたいのか」「これまでのキャリアでうまくいかなったことは」といった質問されるのが、
人事担当者が人となりを知りたがっている証拠です。
実績と強みを切り分けると、営業職への転職に使える自己分析をおこないやすくなるでしょう。
営業職への転職に役立つ自己分析をするための4つのポイント
ここからは、営業職への転職に役立つ自己分析のポイントを紹介していきます。
頭のなかで整理しようとすると難しく感じられるため、棚卸しのつもりで書き出してみましょう。
1.これまでの経験やスキルを書き出す
1つ目のポイントが、これまでの経験やスキルを書き出すことです。
先ほども紹介したように、自己分析の目的は自分の強みを把握するだけではありません。
転職のゴールや企業選びの基準など、これまでの自分自身への理解が求められる事柄も含まれています。
そのため、まずはこれまでの経験やスキルを書き出しましょう。
年表に書き出すことで、どのくらいの期間を業務に充て、どのようなことを身につけてきたかを、客観的に把握できます。
また、頭の中だけでなく、これまでの経験を紙に書き出すという作業が何より大切です。
書き出して客観視することで、友人や同僚の相談にのっているときのように自分自身を冷静に見つめることができます。
2.仕事以外の出来事を書き出す
仕事以外の出来事を書き出すことも、ポイントの1つです。
自己分析をしようとすると、過去の職歴や職場に関する内容だけを抽出してしまうケースも多くありますが、仕事に関係のない部分の個性の把握も非常に重要です。
部活やサークル、アルバイトやボランティアといった活動のなかで、自分が担ってきた役回りに着目すると、自己分析を効率的に進められるでしょう。
3.自分の強みや行動基準を明確にする
自分の強みや行動基準を明確にすることも、自己分析をおこなうポイントです。
これまでに紹介してきた経験やスキル、仕事以外の出来事を抽出し、共通点を探すことで自分自身の強みや行動基準を明確にできます。
わかりやすい例で言えば、「職場でのチームリーダーをした」、「部活では部長だった」などの経験を抽出し、
共通する”人前に立つポジション”というポイントからその選択理由を探し、「人前に立つことが好きだからリーダーや部長をしていた」と過去に行動を選択した理由を明確化できます。
4.転職して実現したいことを明確にする
営業職への転職に自己分析を役立てる最後のポイントが、転職して実現したいことの明確化です。
自己PRの書き方については後述しますが、自己分析を経て、実現したいことをハッキリさせている方は、それだけで説得力のある文章を作成できます。
人事担当者は数多くの転職希望者との面談をしているため、残念ながら自己分析が不十分な自己PRは見抜かれてしまいます。
自身の職務スキル、仕事以外の経験を踏まえた自己分析をし、自分の特性を活かしたPR文を作成することが転職をスムーズに進めるカギといえるでしょう。
【自己PR】営業職への転職に自己分析が伝わる例文
ここからは営業職への転職に活用できる、自己分析が伝わる例文を紹介していきます。
個人営業や法人営業、提案営業といったパターンに分類して、企業ニーズにあった自己PR文を作成しましょう。
【サンプル1】個人営業を希望する場合
前職では個人のお客様に対して、ライフプランのヒアリングを通じた保険商品の提案をおこないました。
新卒入社後の3年間で、営業部内で40名のうち3位の売り上げを作ることができ、自身の取り組みに自信を持てる結果となりました。
お客様それぞれにライフプランというビジョンやニーズがあることに気づき、ヒアリングに注力する営業スタイルにより、新たなお客様をご紹介いただける実力を身につけられました。
御社でもお客様の立場を考えた提案をおこない、レピュテーション(評判)と売り上げ向上に努めたいと考えております。
【サンプル2】法人新規営業を希望する場合
前職では中途入社後に建材メーカーの営業として、企業様への提案をおこなっておりました。
転職後3年間で、最も売り上げの大きいクライアント様を担当させていただき、利益を前年比20%向上の結果を得られました。
前職が2社目の企業となりますが、建材メーカーにて、社内コミュニケーションの重要性に気づくことができました。
クライアントのスケジュールに合わせた納品はもちろん、商談経過の共有により、お客様の疑問をすぐに解消できる環境を整えてまいりました。
御社が取り扱っているシステム開発事業のなかでも、前職で培ったコミュニケーション能力を発揮して売り上げに貢献したいと考えております。
【サンプル3】法人既存営業を希望する場合
前職では新規クライアントに対する人事サービスの提案をおこない、3年間の取り組みを経て、営業部20名内で新規獲得件数の年間1位を獲得することができました。
前職では形のない商品を扱う難しさ、お客様の悩みを聞き出す難しさを実感しながら、丁寧な対応を徹底することで、結果を手にできました。
無形商材でも、メリット・デメリットを提示したうえでの提案・紹介や、商談後のコミュニケーションを大切にしたという取り組みの成果を、御社でも発揮していきたいと考えております。
自己分析をPR文に変換して営業職への転職を成功するコツ
最後に自己分析の結果を、PR文に変換する際のコツを紹介していきます。
冒頭で触れたように実績と強みを分け、次の2つのポイントを意識するだけでも説得力のあるPR文を作成できるでしょう。
不得意をマイナスポイントだと思わない
自己分析をPR文に変換する1つ目のコツが、不得意をマイナスポイントだと思わないことです。
営業という仕事には、プレゼンやセールストークが上手なイメージがありますが、「あまりトークがうまくない」という自己分析の結果でも構わないのです。
話が上手ではないことを、相手の気持ちを理解できるといった表現に置き換え、十分に営業という仕事で活躍するための武器にできます。
また、一般的にタブーであると思われがちなマイナスポイントも、ポジティブに置き換えたり、「強みがある一方で〇〇という点は苦手」という表現を使うことで、ネガティブな印象を弱められます。
志望する企業が知りたいポイントを掴む
志望する企業が知りたいポイントを掴むことも、説得力あるPR文を作成のコツの1つです。
過去の職歴や出来事を書き出し、自分の傾向がいくつか見つかる場合には企業の特性に合わせて絞り込む作業も必要です。
企業のホームページなどから情報を集め、組織づくりのなかで注力しているポイントを把握できれば、それに合わせたPR文を作成できます。
【まとめ】営業職への転職は自己分析がカギ!説得力のある自己PRに繋げよう
営業職への転職の成否は、自己分析の深さがカギになります。
特に数ある職種のなかでも、営業職は求人数が多く、転職自体は比較的易しい部類に入るといわれています。
ただし、自己分析が不十分であるほど、ミスマッチが生まれる可能性は高まり、自己PRの説得力にもかけるため、今回紹介した手順で自己分析を徹底して転職に臨みましょう。
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