「転職をするなら営業にしよう!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
営業は転職しやすい職種とされ、未経験者からでも挑戦できます。ただし、決して楽な仕事ではないという点には注意が必要です。
転職しやすいとされる理由も、ポジティブなものばかりではありません。
この記事では営業が転職しやすいとされる理由を、わかりやすく解説していきます。
入社のしやすさだけでなく、おすすめの業種や事前に知っておきたいポイントも、転職を決める前の段階で理解しておきましょう。
目次
営業は転職しやすい職種ってほんと?
「営業は転職しやすい」とされる要因は、求人が非常に多い職種であるためです。
専門的なスキルが求められる職種よりも、営業職を募集する求人数が圧倒的に多い求人サイトも多く見受けられます。
ただし、営業への転職を決める前に、求人数が多い理由をしっかりと把握しておきましょう。
次の項目で、営業が転職しやすいとされる理由を細かく解説していきますが、ネガティブな理由も少なからず存在します。
「これから営業へ転職したい!」という方は、良い理由と悪い理由の双方をしっかりと確認しておきましょう。
営業は転職しやすいとされる3つの理由
ここからは、営業が転職しやすいとされる理由を3つ紹介していきます。
冒頭で触れたように営業が転職しやすいとされる理由は、ポジティブなものばかりではありません。
「ソフトスキルを活かせる」という前向きな理由がある一方で、「離職率が高い」という後ろ向きな理由も存在しています。
理由1 3つのソフトスキルを活かせる
営業が転職しやすいとされる、1つ目の理由が「ソフトスキルを活かせる」というものです。
営業に求められる具体的なスキルは次の項目で紹介しますが、誰もが社会人になってから身に着けられる能力です。
「大学院卒」や「〇〇の資格必須」といった肩書きが必要とされず、日常的な努力によって挑戦する機会を得られる点が営業職の醍醐味といってもよいでしょう。
営業に求められるソフトスキルとは以下の3つになります。
・提案力:顧客と自社がWin-Winの関係になる提案を考えられる。また、なぜ顧客のメリットになるのかをわかりやすく伝える能力
・段取り力:関係部署との連携をとり、お客様のスケジュールに合わせて納品や打ち合わせに備える能力
・集客力:新規顧客を呼び込む力や魅力で顧客を引き付ける力
このように、資格の有無や肩書きではない能力が営業に求められるスキルです。
もちろん社会人としての礼儀礼節が大前提となりますが、いずれも入社後に身につけられる能力です。
理由2 未経験者も前職のノウハウを活かせる
「未経験でも前職のノウハウを活かせる」ことが、営業は転職しやすいとされる2つ目の理由です。
営業である以上は、自社製品を販売することが最終目標です。
ただし、入社前から取り扱う「製品知識をもっていなければならない」というわけではありません。
もちろん、入社前から「志望する会社の製品が好き」、「日常的に使っていた」といった興味があることに越したことはありませんが、入社してから必要な知識を備えていくスタンスでも問題にはなりません。
反対に前職での経験やノウハウが、営業職で高く評価されることもあります。
「これまでは事務の仕事しかしてこなかった」という方でも、常に「もっとこうすれば良いのに…と感じていた」といった些細な意見が、志望先の企業に必要とされるケースもあるのです。
仮にOA機器の営業を志望すれば、過去の経験からお客様が困っていることをすぐに察知できるといった能力を発掘し、自分だけの武器にすることもできるのです。
理由3 離職率が高い
営業が転職しやすいとされる3つ目の理由が、離職率が高いというものです。
「離職率が高い」と聞くとネガティブな印象を抱きがちですが、業務が過酷なケースばかりではありません。
営業は自分で売上を作る仕事であるため、モノを売ることが得意な方には難易度が低すぎることもあるのです。
そのようなエース級の働きをする方は、更なる自己成長を求めていずれ退社してしまいます。
「ノルマが厳しい」「業務が過酷」といったネガティブな理由ではありませんが、退職率が高くなってしまうことに変わりはありません。
そして、「結果が数字にあらわれる」ことも、営業職の離職率を高めている要因のひとつです。
企業によって評価の仕方は異なりますが、営業成績が給与に反映されるケースも多く存在します。
また、評価に反映されない場合でも、ノルマを達成できない状況を「自分にはできない」と思い込んでしまう方もいます。
結果が目に見えてわかることで、自力がわかることも営業ならではの特徴といえます。
営業へ転職しやすい業界がある?おすすめの3つの業界
ここからは、営業に転職しやすい業界を紹介していきます。
営業に挑戦しやすい理由だけでなく、業界ごとの営業スタイルといった特長も解説していきます。
保険業界
保険業界での営業は、個人のお客さまへ保険という無形商材を扱う点に特徴があります。
保険会社に勤務するか、代理店に務めるかによって営業スタイルは変化しますが、個人へ保険への加入や見直しの提案する点は共通しています。
そして、保険業界は転職しやすい分、ノルマに悩まされる方が多いという特徴もあります。
代理店販売の場合、売り上げ目標は店舗ごとに設定されていますが、保険会社の営業職は一人ひとりにノルマが設定されいます。
そして、ノルマを達成できたかどうかが、評価の大半を占め、給与などの待遇が変化します。
厳しい世界であることは事実ですが、結果を出せばその分年収が上がる環境です。
転職のしやすさだけでなく、目標を追えるか、年収をあげることが好きかといった自己分析を明確にしておきましょう。
保険会社に勤務する場合には、目標や年収にモチベーションを燃やせるような人間性を求めるため、自身の適性を把握していることが重要です。
人材業界
人材業界の営業は人材を扱い、法人を相手に求職者のマッチングや業務効率化のアドバイスなどを行います。
また、人材紹介や派遣、広告といった職種も人材業界に含まれ、モノを扱わないため、社員全員がなにかしらの営業をおこなっています。
営業という仕事を幅広く経験できる人材業界ですが、役割分担が不明確な企業が多いという声も少なくありません。
営業として雇い入れ、さまざまな業務を任せるあまり、営業が疲弊してしまうケースも存在しています。
そのため、入社前には、どういった仕事を担当するかを明確にしておくことをおすすめします。
不動産業界
営業へ転職しやすいとされる、3つ目の業界が不動産業界です。
不動産を扱い、住まいを求める方への提案をすることが、不動産営業の仕事です。
ほかの営業と比較すると、対象とする顧客が個人や法人など、幅広い点に特徴があります。
不動産賃貸の営業をする場合には、提案する顧客は個人となり、間取りやライフスタイルに合わせた住まいの提案をおこないます。
ただし、オーナーや管理会社との折衝をする必要がある点は、不動産賃貸の営業ならではといえます。
賃貸のオーナーから情報を得たり、家賃を提案したりすることもあります。
また不動産業界には、売買仲介をおこなう営業職もあります。
物件を売りたいオーナーと買いたい方をつなぎ合わせることを仕事とし、両社のニーズをうまくマッチングさせる必要があります。
ただし、ここ最近は物件を買いたい方を探す能力が問われ、過酷と感じる営業マンもいるようです。
保険業界と同じように、成果が評価される世界ですが、顧客に強くアプローチするケースがあることも把握しておきましょう。
営業職は転職しやすいだけじゃない!事前に知っておきたい注意点とは?
最後に営業職へ転職する際に、知っておきたい注意点を解説していきます。
案件数が多く、転職しやすいとされる営業職ですが、決して簡単な仕事ではない点には留意しておきましょう。
20代が圧倒的に有利
転職しやすいとされる営業職ですが、20代が圧倒的に有利である点には注意が必要です。
特に個人の顧客を対象とする営業は、体力勝負になることも多く若手が重宝される傾向にあります。
また、育成のしやすいさも20代が圧倒的といえる理由です。
仮に転職動機がネガティブなものだったとしても、若手を採用する企業も少なくありません。
社会人を10年以上経験しているビジネスマンよりも、営業に必要なスキルを教えやすい若手が重宝されることもあるのです。
再転職を繰り返すケースが多い
再転職を繰り返すケースが多いことも、営業を目指す際の注意点です。
先ほども触れたように、営業には「〇〇の資格が必須」「大学院卒以上」といった明確な基準がなく、大卒や専門卒以上の資格でほとんどの企業にエントリーできます。
そして、求人数が多いことで、「エントリーを数多く出したら、とんとん拍子に転職がおわった」というケースもあります。
一見、うまくいっているように見えますが、転職動機が解消されていないことも少なくありません。
転職を思い立った理由が解消されず、再転職を繰り返してしまいます。
モノの市場価値が変化する
モノの市場価値が変化することも、営業へ挑戦する前にチェックしておきたいポイントです。
当然のことですが、業界は景気に影響を受けるため、営業の視点ではモノが簡単に売れる時期とそうでない時期が生まれることも把握しておきましょう。
特に代わりのサービスが生まれているような業界は、転職後にニーズがなくなってしまうこともあります。
最近では、SaaSの概念が普及し始め、ITビジネスの市場が大きく拡大しています。
SaaSは「Software as a Service」の略であり、ベンダーがクラウドサーバーを提供し、仮想空間上でクライアントのニーズを満たす提案が行われています。
はっきりしているわけではありませんが、有形商材の営業よりも無形商材の課題解決型の営業の市場価値が高まることが予想されます。
【まとめ】営業は転職しやすいが、転職を決める前に冷静に分析しよう
営業は転職しやすい職種とされ、未経験者からでも挑戦できる仕事です。
圧倒的な求人数があり、前職の経験やノウハウを活かせる点が大きな魅力です。
ただし、転職を決める前に、離職率が高い職種であることも理解しておきましょう。
一口に離職率が高いといっても、「さらなる自己成長を求める」、「業務が過酷だった…」など、退職理由は人それぞれです。
ただし、景気の影響を受けるなど、決して簡単な仕事ではありません。
転職を決意する前に、将来性は自分の適性を冷静に分析し、長く続けられそうかを検討してみましょう。
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