他業種との打ち合わせで単語が理解できない、転職したら社内の会話についていけない、、こんな経験はありませんか?
特にITやベンチャー企業では、カタカナを用いたビジネス用語が、日常的に使われる傾向があります。
これらの用語は、回りくどい説明の省略やニュアンスズレの防止などに役立っているので覚えておくと便利です。
本記事では、ベンチャー企業に転職したい・他業種との会議をスムーズに進めたい人などに、知っておいて欲しい単語を10個厳選してご紹介します。
目次
【一般編】ベンチャー企業で使うビジネス用語3選
一般的に使用され、ベンチャー企業でも使うビジネス用語3選をご紹介します。
1.リスケ
リスケとは「リスケジュール(reschedule)」の略語で、予定の再調整や日程の組みなおしといった意味で使用されています。
ビジネスシーン以外の日常的に使っている人もいるでしょう。
使いやすい言葉ではありますが、略語なのでお客様や目上の人に対して使うのは避けた方が無難と言えるでしょう。
使用例)今日の面談、リスケしても良い?
言い換え例)今日の面談だけど、別日に調整しても良い?
2.アサイン
アサインとは英語の「assign (割り当て)」をカタカナで表現している単語です。
意味は「参加する、任される」といったニュアンスで使われています。
アサイン"する"のと、"される"側で、意味が全く違うので注意しましょう。
使用例)Aさんを特別プロジェクトにアサインさせます
言い換え例)Aさんに特別プロジェクトへ参加してもらうようにします
3.アジェンダ
アジェンダとは、英語で「Agenda(議題)」と言い、予定している会議で話す内容や目的などを指します。
アジェンダの用意には、円滑なコミュニケーションを取れるようにする目的があります。
特に参加人数が多い会議では、意見が錯綜しやすく時間だけを浪費することはよくあります。
そんな状況を防ぐ為にも、アジェンダの準備は怠らないようにしましょう。
使用例)今日のアジェンダは用意できている?
言い換え例)今日の会議で話す内容は用意できている?
【マーケティング編】ベンチャー企業で使うビジネス用語4選
ベンチャー企業で使うビジネス用語【一般編】の次は【マーケティング編】です。
マーケティング担当者以外も耳にする用語を選びましたので、しっかりと覚えておきましょう。
1.リード
営業担当者も使う単語なので覚えておきましょう。
リードとは、「Lead(手がかり、キッカケ)」の意味で、ビジネスでは「見込み顧客」として使われる単語です。
見込み顧客とは、自社サービス・商品に興味を持っていたり、関心がある顧客のことです。
マーケティングでは”リード獲得”、営業では”リードへのアプローチ”など様々な場面で登場します。
使用例)これから、リード獲得施策を考えましょう
言い換え例)これから、見込み顧客の獲得施策を考えましょう
2.ペルソナ
マーケティング担当者は必須単語の一つです。
ラテン語の「persona(仮面)」に由来し、そこから転じて、「人・人格」といった意味として使われています。
ビジネスシーンでのペルソナとは、サービス・商品のメインユーザー像のことを示します。
ユーザー像は、年齢や性別、価値観などを具体化することで見えてきます。
新施策の検討や事業の見直しなどを行う際に、ペルソナの設定は重要です。
これを設定しないと、マーケティングの方向がブレたり、環境変化が起きた時に対応が遅れる場合があります。
使用例)売上低下が続いているので、既存事業のペルソナを見直しましょう
言い換え例)売上低下が続いているので、既存事業のメインユーザーの性別、属性や価値観を見直しましょう
3.マネタイズ
マネタイズとは、英語の「monetize(貨幣を鋳造する)」から、現金化する・お金に換えるといった意味合いで使われます。
良い商品・サービスがあっても、マネタイズができていない(=お金にならない)と事業としての継続は難しいでしょう。
新規事業の立案時には、”どの部分でマネタイズするか”を問われたりするので、経営においては大切な要素です。
ちなみに近年では、「最初はマネタイズをしないビジネスモデル」も注目されています。
これは”フリーミアムモデル”と呼ばれ、基本的な機能は無料利用できて→気に入ったユーザーが有料のプレミアムプラン(高度な機能やサービス)にグレードアップすることでマネタイズします。※You○ubeやSpo○ifyなどもこのタイプですね。
フリーミアムモデルは、サービス・商品の購入と同時にお金が発生するわけではありませんが、マネタイズポイントがあるので事業継続が可能となります。
使用例)新サービスのマネタイズは、フリーミアムモデルで考えています
言い換え例)新サービスの売上を上げるポイントは、フリーミアムモデルで考えています
4.CPA
CPAとは、「Cost per Acquisition(顧客獲得単価)」の略語です。
Web広告や、展示会出展などにおけるリード獲得施策を考える上で必須用語です。
計算方法は以下の通りです。
CPA=広告費用÷コンバージョン件数(リード獲得数)
(例)CPA:1万円=広告費用:100万円÷コンバージョン件数:100件
※コンバージョンは商談化、見込み顧客、サンプル購入など、企業が設定する基準によって定義が異なります。
使用例)現状のCPAは1万円なので、更にコストを抑えて、新しいリード獲得施策を検討したい
言い換え例)現状の顧客獲得単価は1万円なので、更にコストを抑えて、新しいリード獲得施策を検討したい
【営業編】ベンチャー企業で使うビジネス用語3選
ラストにご紹介するのは営業編です。
営業に携わっている方なら一度は聞いたことあるもの&ビジネスモデルの理解が進む単語を選びました!
1.リプレイス
リプレイスとは、英語の「replace(交換する)」からきており、システムの入れ替えや交換という意味で使用されています。リプレースと呼ぶ人もいます。
競合サービスを導入している会社への営業時に、リプレイスが必要になります。※イメージしやすいのは、携帯会社の乗り換えでしょうか、、?
自社サービスにどんなメリットがあるのか、競合と比較して訴求ポイントを説明し、リプレイスを狙います。
使用例)先日商談した企業Aですが、競合サービスを導入しているため、リプレイス時期を見て商談を進めていきます
言い換え例)先日商談した企業Aですが、競合サービスを導入しているため、システムの交換検討をする時期を見て商談を進めていきます
2.チャーン
チャーンとは、「churn(激しく動く)」という意味から、自社商品・サービスの解約や他社への乗り換えという意味で使用されます。
Am○zonプライムやSp○tifyなどの、継続利用が前提とされるサブスクリプション(月額課金)モデルでよく使われています。
近年カスタマーサクセスが注目されているのは、チャーンを防ぎ、売上維持に貢献できる職種だからです。
使用例)チャーンを防止するために、カスタマーサクセスの部署を立ち上げましょう
言い換え例)解約を防止するために、カスタマーサクセスの部署を立ち上げましょう
3.MRR
最後に紹介するベンチャー企業で使うビジネス用語は「MRR」です。
MRRとは、「Monthly Recurring Revenue(月間定期収益)」の略で、サブスクリプションモデルのビジネスでよく耳にします。
サブスクは定額制のサービスだから、MRRは固定なのでは?と思うでしょう。
しかし、オプションプランの購入(アップセル)や別サービスの販売(クロスセル)などをすることで、MRRを上げることは可能です。
使用例)自社サービスはMRRが10万円ですが、今後アップセルやクロスセルを狙い売上アップを目指しましょう
言い換え例)自社サービスは月間定期収益が10万円ですが、今後はアップセルやクロスセルを狙い売上アップを目指しましょう
【まとめ】ベンチャー企業頻出用語を学んでビジネス戦士になろう!
ベンチャー企業でよく使われるビジネス用語をご紹介しましたが、皆さんはどのくらいご存じでしたでしょうか?
普段使っている単語でも、改めて調べると意味がズレていたり、そもそも全然知らなかった!なんて単語もありませんでしたか?
但し、これらの用語を使うと会話のスピード感はでますが、伝わらない事も勿論ありますので注意が必要です。
知識として頭には入れておくと良いでしょう。
ベンチャー企業に興味のある方にちょっとお伝えしたい情報があります👂