「営業は楽しくない」といった、ネガティブな情報を耳にしている方も多いのではないでしょうか。
離職者が多いといった実績もあり、簡単におすすめできないという側面もあります。ただし、営業は楽しくないとされるのにも、しっかりとした理由があります。
この記事では営業がネガティブに表現される理由と、対策方法を紹介していきます。営業にチャレンジしようと考えている方は必見です。
目次
営業は楽しくない?そもそも営業ってどんな職種?
楽しくないといわれることも多い営業ですが、厳しいばかりの職種ではありません。
組織に欠かせない顧客を開拓し、問題解決をしてニーズを満たすという非常に重要な役割を果たす、必要不可欠な職種が営業です。
ただし、企業の前線に立ち、利益を作り出す責任があることも事実です。
まずは職種そのものは、楽しくないと感じられる原因ではないことを理解し、おかれている状況や捉え方によってネガティブに表現されていることを頭に入れておきましょう。
営業は楽しくない?ネガティブに感じてしまう5つの理由
では、ここからは営業は楽しくないと、ネガティブに捉えられてしまう理由を紹介していきます。
冒頭でも触れたように営業という職種ではなく、目標や仕事の進捗が根本的な理由になるケースがほとんどです。
結果が出ていない
営業が楽しくないと感じてしまう1つ目の理由が、結果が出ていないという状況です。
営業は数ある職種のなかでも、明確な目標があるという特徴があります。
さらに、営業に限ったことではありませんが、上手くいっていない状況に楽しみを見出せる方はそう多くありません。
特に未経験から営業職に挑戦する方の多くが、なかなか結果が出ない状況にネガティブな感情を紐づけてしまうのです。
業務過多を感じている
業務過多を感じていることも、営業が楽しくないと感じてしまう原因の1つです。
特に役割分担が不明確なベンチャー企業では、営業とは別の業務を任されてしまうことも珍しくありません。
数字をあげられる優秀なセールスマンも、数字を作るという仕事以外の業務に業務過多を感じ、営業が楽しくないと感じてしまうのです。
職場の人間関係がうまくいっていない
職場の人間関係がうまくいっていないことも、営業が楽しくないと感じられる1つの理由です。
企業の先陣を切り新規開拓をする営業は、社内の人間関係に悩まされることが少なくありません。
特に一緒に数字を追う上司や、引継ぎ先の担当者との人間関係に悩まされるセールスパーソンは思いのほか多いものです。
人間関係に悩み、本来のポテンシャルを発揮できていないケースも散見されます。
ノルマをクリアできるビジョンがない
営業が楽しくないと感じてしまう理由のなかには、ノルマをクリアできるビジョンがない状態であることも含まれます。
特に初めての業界や職種に挑戦する方は、「どうすればノルマをクリアできるか?」がわからず、営業活動そのものにフラストレーションを感じてしまうケースも少なくありません。
ノルマをクリアする見通しをつけられる経験値を積むことで、次第に営業職の楽しさを感じられるでしょう。
待遇に不満がある
待遇そのものに不満を感じている状況も、営業が楽しくないと感じられる理由の1つです。
待遇の良し悪しも企業によってまちまちですが、比較対象が明確であるほど「実績に対する待遇が見合っていない」という状況に陥ってしまいがちです。
特徴がある?営業が楽しくないと感じがちな6タイプ
ここからは、ついつい営業が楽しくないと感じてしまう人の特徴を解説していきます。
待遇やノルマなど、属している企業が起因となり「営業が楽しくない」と感じられるケースも少なくありません。
ただし、営業をする人の属性が根本的な原因となっていることも、少なからずあります。
失敗を許せない
ついつい営業がつまらないと感じてしまう方の1つ目の特徴が、「失敗を許せない」というものです。
世の中には数々の職種がありますが、接する人の数が多いことが営業職の特徴です。
そして、接する人が多ければ多いほど、ミスが生まれる可能性が高くなると考えておきましょう。
営業職はこれまでの手法が通用しなくなる、担当者が変わって連携が上手くいかなくなるといった状況を見据えて、失敗にも柔軟に対応する考え方が求められます。
責任感が強すぎる
また、一長一短ではありますが、「責任感が強すぎる」ことも営業が楽しくないと感じてしまう方の特徴です。
先ほども触れたように、営業は受注を獲得した後は担当者に任せる必要があります。
また、所属している営業所の目標も、同僚と力を合わせて達成するという視点も必要です。
自分で数字を作り上げる実力があったとしても、すべての仕事をこなそうとすればするほど営業の仕事そのものが楽しくないと感じられてしまいがちです。
無意識に人のせいにしてしまう
「無意識に人のせいにしてしまう」という思考の癖も、営業を楽しくないと感じてしまう人の特徴です。
すべてを自分の責任にすべきというわけではありませんが、今の状況の「責任は自分にもあるのではないか?」といった視点も大切です。
自分には一切の責任がないと考えてしまう方ほど、他人のあらさがしを始め、良好な人間関係を維持することが難しくなるという悪循環に飲み込まれてしまいます。
自分の頭で発想できない
ついつい営業がつまらないと感じてしまう方の4つ目の特徴が、「自分の頭で発想できない」というものです。
決して営業職に限った話ではありませんが、仕事をしている以上はおかれている状況に合わせた判断を求められるシーンに出くわします。
そして、営業はある程度自分の頭で発想し、その考えをもとにお客様や上司と折衝をしなければなりません。
そのため「まずは自分の頭で発想してみる」というアクションがない限り、常に上司や同僚の意見を参考にする軸のない提案しかおこなえない状況に立たされてしまうのです。
素直に受け入れられない
「素直に受け入れられない」ことも、営業がつまらないと感じてしまう人の特徴です。
特にある程度の実績を作れるセールスマンほど、顧客や上司、同僚からのアドバイスを素直に受け入れられない状況に陥りがちです。
仮に営業職として好ましくない行動をとっていても、自分は間違っていないと考えてしまう方も少なくありません。
営業職として好ましくない行動をとっている以上は手にしたい結果が遠ざかるため、営業が次第に楽しくなくなってしまうのです。
解釈を変えられない
「解釈を変えられない」ことも、営業が楽しくないと感じてしまう人の特徴です。
特にノルマや目標は、自身の解釈を変える努力をしなければ、キツいものと捉えるしかなくなってしまいます。
また、ノルマや目標以外においても、今の自分の解釈を変えられずに、営業職の醍醐味を実感できない方も少なくありません。
営業が楽しくない!という状態を脱却する5つの方法
最後に営業が楽しくないと感じている状況を脱却する、5つの方法を紹介していきます。
思い通りにならない状況も、柔軟性をつけることでポジティブな味方に変換できるでしょう。
営業が楽しくない理由を分析する
営業が楽しくない理由を分析することが、ネガティブな状況を脱却する1つ目の方法です。
先ほど紹介したように、ノルマが厳しい、人間関係に悩んでいるといったように、なんとなくその理由を把握している方も多いでしょう。
そんな方も一度紙に書き出して、しっかりと営業が楽しくないと感じている理由と向き合ってみることをおすすめします。
ネガティブな状況も紙に書き出し、客観的に分析することで、おこなうべき対処法を明確にできるはずです。
目標やノルマに違った意味づけをする
目標やノルマに違った意味づけをすることも、営業が楽しくないという状況を脱却する1つの方法です。
ついつい厳しい、キツいと感じられる目標やノルマも、「自分を成長させる過程」と捉えることができれば、一気にモチベーションに変換されます。
ただし、自分ひとりではどうにもならないことがあります。
そして、どうにもならないことは、周りの力を上手に借りて解決するという考えをもつことも大切です。
目標やノルマを前向きにとらえ、自分ができることに集中しつつ、周りの手を借りるというアイデアをもつだけで、営業が楽しくないというネガティブイメージを払拭できるでしょう。
転職を検討しつつエージェントに相談する
営業が楽しくないという状況を脱却する3つ目の方法が、転職を検討しつつ転職エージェントに相談するというものです。
これまでに紹介してきた、営業が楽しくない理由を分析する、目標やノルマに違った意味づけをするという方法を試し、「自分ではどうにもならない」という場合には転職エージェントへの相談を検討してみましょう。
一般的に転職を決めてから相談するものとされているエージェントですが、「なんとなく転職を考えているかも」程度でも相談すべきです。
特に実績のある転職エージェントは、転職のサポートもちろん、転職希望者の数々の退職を理由を聞いてきたプロフェッショナルです。
そして、自分の力ではどうにもならないと判断した場合には、そんなプロの力を最大限に活用しましょう。
仮に転職に至らなかったとしても、第三者目線で適切なアドバイスをしてくれるはずです。
【まとめ】営業は楽しくない理由を明確にすることから始める
楽しくないといわれることも多い営業職ですが、本来は組織の先頭に立ち、顧客のニーズを解決する重要な職種です。
ただし、ノルマが明確である、顧客や担当部署などの人間関係が煩雑になるといった、営業ならではの難しさがあることも事実です。
また、自分の頭で発想し、考え方を変えるといった工夫ができないといった特徴がある方ほど、営業のネガティブな印象を変えられない傾向にあります。
まずは、営業職そのものがつまらないわけではないことを理解しましょう。
そのうえで、営業が楽しくないと感じられる理由を分析し、発想を変えるという工夫をするだけで、営業職そのもの見方をガラッと変えられるはずです。
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