「コミュ障で結果が出ない」と、自信を失っている営業マンも多いのではないでしょうか?
活躍している営業の多くは、「もともとコミュニケーションスキルに優れている」というイメージがあり、自信を喪失してしまうのも無理のないことです。
この記事ではコミュ障な営業マンへ、売れる営業だけが知っている事実を紹介していきます。
小さな工夫で、お客様との人間関係をスムーズに構築できるようになるでしょう。
目次
コミュ障な営業が悩みがちなシチュエーション
まずはコミュ障な営業が、頭を悩ませがちなシチュエーションを紹介していきます。
コミュニケーションに悩みをもつ営業ほど、「自分だけが頭を悩ませている」と考えてしまいがちですが、思いのほか同じような悩みをもつセールスマンがいることも理解しておきましょう。
コミュ障な営業ほど自信がない
コミュ障な営業マンが頭を悩ませがちな、1つ目のシチュエーションがとにかく自信がもてないというものです。
営業はお客様に扱う商材の価値を感じていただく仕事ですが、意外なほど多くのセールスマンが「自信をもてない」ことに悩んでいます。
そして、自分がおこなう提案であるにも関わらず、その価値を断言することができないため、思うような結果を残せないという現実を作り出してしまっているわけです。
コミュ障な営業ほど理想が高い
「営業なら〇〇であるべき」という理想が高すぎることも、コミュ障な営業が頭を悩ませがちなシチュエーションです。
営業であれば必要な知識がある、お客様に気遣いをできるといったストロングポイントをもっておく必要があります。
ただし、売れる営業がもつストロングポイントは、「一朝一夕の努力で手に入れたものではない」という点には注意が必要です。
売れる営業もできないことがありながらも、少しずつのスキルアップを積み重ねてきたわけです。
コミュ障な営業ほど失敗を許容できない
コミュ障な営業が頭を悩ませがちな、3つ目のシチュエーションが失敗を許容できないというものです。
一見するとすべての仕事を上手にこなしているように見える営業も、たくさんの失敗をしています。
ただし、できる営業とコミュ障な営業は、「失敗の消化の仕方がまったくと言っていいほど異なる」と言われており、コミュ障な営業ほど失敗を引きずる傾向にあります。
営業であれば失敗はつきものですが、コミュ障な営業ほど「失敗したくない」と考えるあまり、思い切った提案ができなくなってしまっているのです。
コミュ障の営業が知っておきたい3つの事実
ここからはコミュ障な営業が知っておきたい事実を、厳選して3つ紹介していきます。
結論からお伝えすると、売れる営業ほどお客様の心理を正確に把握しています。
「コミュニケーションに自信がもてない」という営業マンは、これから紹介する3つの事実をしっかりと理解していきましょう。
事実1、話している内容はさほど重要ではない
売れる営業だけが知っている1つ目の事実が、話している内容がさほど重要ではないということです。
メラビアンの法則という実験を知っている、という方も多いのではないでしょうか?
メラビアンの法則では楽しいと話しながら、声のトーンを下げ、不機嫌そうな表情をしているといったような、話している内容と声色、表情とを矛盾させた場合にどのような印象を受けるかを実験したものです。
そして、この実験の結果、話している内容が印象に与える影響は「7%」ほどであり、声のトーンが低く、不機嫌そうであれば、つまらなそうと感じられることが明らかになっています。
自分がコミュ障で、なかなか営業の成果が出ないという方のなかには、「どのように話すとコミュニケーションが円滑になるか?」ばかりを考えている方も多いのではないでしょうか?
もちろん、話す内容によって人間関係が構築されることもありますが、声色や表情を意識したほうが相手に与えられる印象を変化させやすいのです。
事実2、第一印象は0.2秒で決まり、変わることがない
売れる営業だけが知っている2つ目の事実が、第一印象が0.2秒で決まり、変わることがないということです。
この事実もメラビアンの実験によって明らかにされていますが、名刺交換などの挨拶の時点で、お客様が営業マンがどんな人かを決め、そのあとのコミュニケーションではなかなか変化しないことが知られています。
そのため、売れる営業マンは明るさを感じさせる、声色や身だしなみに気を使っています。
反対にコミュ障の営業マンは、「コミュニケーションに自信がない」という思い込みから、暗く小さい声で挨拶をしてしまいがちです。
そして、この第一印象がそのまま人間関係に繋がってしまうのです。
事実3、お客様は安心感を求めている
お客様が安心感を求めていることも、売れる営業だけが知っている事実の1つです。
これまで紹介してきた2つの事実と同様に、人間がもつ心理的な動きを、売れる営業はしっかりと理解しています。
コミュ障で自信がもてない、と悩んでいる営業の方々も質問すること、じっくりと話を聞くことを意識したことがあるのではないでしょうか?
質問すること、じっくりと話を聞く意味は、決定権をもっている人や予算などのリサーチをすることだけではなく、お客様に安心感を与えるためです。
知識や強引さを求めるお客様がいることも事実ですが、お客様のことを理解した営業をしたい方ほど、相手の心理を知るべきと言えるでしょう。
コミュ障の営業は特訓しよう!試してみたい3つのトレーニング
最後にコミュ障な営業が、実践すべきトレーニングを3つ紹介していきます。
先ほども触れたように多くの営業が頭を悩ませるコミュニケーションですが、苦手意識を払拭するためにはそれなりのトレーニングが必要です。
トレーニングにもいくつかの方法がありますが、今回は成果に繋がりやすい3つを厳選して取り上げます。
トレーニング1、断られることに慣れる
コミュ障の営業マンが取り入れたい、1つ目のトレーニングが断られることに慣れるというものです。
冒頭で紹介したように、コミュ障であるという自覚がある人には完璧主義であるという共通点があります。
そして、営業であり、多くのお客様にアプローチしなければならないという責任感から必要以上に断れることを恐れてしまいがちです。
しかし、残念ながら、人間には好みがあり、合う合わないがあります。
どんなに元気で明るい印象を与えられる営業でも、「テンションが合わない」といった理由で断れてしまうことがあるわけです。
営業として、お客様に好まれることは確かに重要ですが、「人間であれば断れることくらいある」くらいに割り切ってしまったほうが良いでしょう。
トレーニング2、定期的な運動をおこなう
コミュ障の営業が取り入れたい、2つ目のトレーニングが定期的な運動をおこなうというものです。
成果をあげている営業ほど、ジムに通うなどの方法で定期的な運動をおこない、身体のケアを徹底します。
ジムでの運動と聞くと、かなりストイックな印象を受ける方も多いと思いますが、できる営業が運動をする習慣をもつ理由は、身体を鍛えることだけではありません。
できる営業ほど身体を動かすことで、気分転換を上手におこなっているのです。
仕事を続けているうちに、自己否定をしてしまうのはコミュ障な営業だけではありません。
お客様に断れるなどの事象によって、精神的にまいってしまうのはできる営業も同じですが、定期的な運動によって上手に解消しているのです。
トレーニング3、整理整頓を徹底的におこなう
整理整頓を徹底的におこなうことも、コミュ障の営業が取り入れたいトレーニングのひとつです。
人間は不思議なことに、「自分の見た目」や「職場の雰囲気」に影響を受けます。
端的に表現するとスーツやワイシャツに清潔感にあふれていると、自分ができる営業になったかのように錯覚してしまうのです。
また、身の回りの整理整頓をすることも、自分自身にできるという錯覚を与えられるトレーニングのひとつです。
同僚よりも少しだけ早く出社し、掃除をしてから業務に取り掛かるだけで、「周りよりも努力をしている」という自覚をもつことができ、小さな自信がお客様にプラスの印象を与えるきっかけとなるでしょう。
コミュ障の営業は努力をしてもダメなら転職を考えよう
ここまでに売れる営業が知っている事実や、コミュ障の営業が取り入れたいトレーニングなどを紹介してきましたが、転職を考えることも大切なことです。
営業マンに限ったことではありませんが、コミュ障は小さな努力ひとつで解消できることも少なくありません。
ただし、根っからのキャラクターとして、営業職が合っていない人がいることも事実です。
そして、50年ほどの長い会社員としてのキャリアを、適性のない仕事に投資してしまうことは非常に勿体ないこととも言えます。
「自分はコミュ障で、営業には向いていないかも」という悩みをもっている方は、最終手段として転職という選択肢も用意しておきましょう。
転職と聞くと、ハードルの高いことに思われるかもしれませんが、「できる努力をしてきたうえで適性がないこと、もっと自分の適性を活かせること」をアピールできれば、次の仕事が見つからないというリスクを回避することができます。
コミュ障で自信がもてないという方はできる努力をし、「できることをした」と感じられた時点で転職を視野に入れることをおすすめします。
【まとめ】コミュ障の営業は、発想の転換で成長できる
コミュ障に頭を悩ませている営業は、思いのほか多くのセールスマンが同じ悩みをもっていることを知りましょう。
そして、今は売れる営業になっているセールスマンのなかにも、「もともとはコミュ障だった」という方が少なくありません。
ただし、なんの努力もせずにコミュ障を解消したわけではなく、小さな工夫や発想を変えることで、円滑なコミュニケーションを実現できるようになっているのです。
「なかなか自分のコミュニケーションに自信をもてない」という方は、失敗を受け入れるといった発想を変えるなど、できる工夫をしてみることをおすすめします。
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