営業という仕事をしながら、モチベーションが出ないことに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
人間の感情には浮き沈みがあり、モチベーションが出ない時期があること自体は仕方のないです。
ただし、やる気がない状態には理由と対策があることも理解しておきましょう。
今回は営業という仕事にモチベーションを生み出す方法を、わかりやすく紹介していきます。
目次
営業のモチベーションにはマズローの承認欲求の理解が大切
モチベーションという言葉に複雑さを感じてる方も多いのではないでしょうか?
やる気は感情や身を置いている環境に左右されるため、コントロールすることが難しいと感じられることも珍しくありません。
ただし、マズローの承認欲求によれば、人間が行動を起こす理由には「欠乏動機」と「成長動機」の2つしかないとされています。
マズローの承認欲求を知ることで、モチベーションという言葉の意味を自分のものにできるはずです。
マズローの承認欲求1、欠乏動機
マズローの承認欲求では、人間が行動を起こす1つ目の理由を欠乏動機としています。
欠乏動機とは、「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」4つの階層に分けられ、「なにかが極端に不足している状態」をさします。
「空腹を満たしたい」「仲間に認められたい」といったなにかを求め状態が、人間を行動に向かわせるという説です。
営業という仕事でも、なかなか数字をあげられない、活躍しているにも関わらず認められない、などのなにかが枯渇している状態であれば、自然とモチベーションが湧き上がってくるわけです。
マズローの承認欲求2、成長動機
マズローの承認欲求における2つ目のモチベーションが成長動機です。
成長動機とは欠乏動機が満たされた状態で生まれる原動力であるとされており、自らの手でなにかを実現したいという欲求を指します。
ある程度の数字を見込めるベテラン営業ほど、「空腹を満たしたい」「仲間に認められたい」といった状態を抜けているため、モチベーションがない状態になりがちです。
ただし、「さらに自分のレベルをあげたい」という成長動機があれば、新たな行動を開始できるのです。
営業のモチベーションがわきやすい3つの仕事のやりがい
ここからは営業という仕事における、やりがいを感じやすいポイントを紹介していきます。
マズローの承認欲求を参考にすると、「枯渇しているわけでもなく、成長したいわけでもない=仕事に慣れてしまった状態」がやる気がわかないケースと言えます。
そんな状態を抜け出す第一歩として、営業という仕事におけるやりがいを再確認していきましょう。
営業のモチベーションにつながりやすいやりがい1、自己成長を続けられる
営業のモチベーションを生み出す1つ目の仕事のやりがいが、自己成長を続けられるというものです。
務めている企業によって多少の違いがありますが、営業という仕事は基本的に自由度が高く、自分で目標を設定することができます。
さらに、数字をあげるための施策を考案することも可能です。
そして、この自分で行動できるという営業の特徴を「自己成長につなげられる」と解釈することで、自然と行動する理由が生まれるのです。
営業としてベテランの域に達している方も、「さらに成長したい」というスイッチを入れることが重要なのです。
営業のモチベーションにつながりやすいやりがい2、会社での役割
営業がやりがいを感じやすい2つ目のポイントが会社での役割です。
数多くの職業があるなかでも、営業は数字を作り出すという重要な役割を担っています。
そしてこのプレッシャーを楽しむことを、行動を起こすための原動力にしている方も少なくありません。
モチベーションの生み出し方を理解している営業のなかには、大々的にコミットし目立つ状態に自分を追い込むことで、行動しなければならない状況を作り出す人もいます。
営業のモチベーションにつながりやすいやりがい3、顧客との関係性
営業という仕事の、顧客との関係性にやりがいを感じている方も少なくありません。
扱う商材にもよりますが、しっかりとした信頼関係を築ければ、かなり親しい間柄になれることが営業という仕事の特徴です。
契約に至るまでに少しずつ人間関係が深まっていき、商品やサービスを提供する頃には世間話をできるような間柄になることもあります。
また、商品やサービスを提供したのちも、その分野のプロとして頼られる場面もあり、お客様との関係を心の支えにしている営業もいるのです。
営業のモチベーションを生み出すための6つの対策
ここからは本題である、営業のモチベーションを生み出す対策を紹介していきます。
やる気をもう一度作り出すたの方法にはいくつかのアプローチがあり、個人の人となりによって採用すべき対策にも違いがあります。
今回紹介するのは
ポイント
- 明確な数字とビジョンを作る
- 営業という仕事を誇りに思う
- 自分のことを認める
- 運動習慣をつくる
- ライバルや同志を見つける
- 働く環境を変えてみる
という6つの対策のなかから、自分に合うものをチョイスしてみましょう。
モチベーション生み出す対策1、明確な数字とビジョンを作る
営業という仕事にモチベーションを作り出すための1つ目の対策が、明確な数字とビジョンを作るというものです。
先ほど触れたマズローの承認欲求のなかでは、成長動機を刺激する際に有効な手段です。
そして、この対策には、「少し現実離れしたビジョンを作る」というコツがあります。
一見難しく感じられるようなビジョンを思い浮かべることで、自分に足りない行動を明確にすることができます。
「営業で年収1,000万円稼ぐ」というビジョンを思い描くと、年間の成約件数や社内の役割などが明確になっていきます。
あえて今のままでは手が届かない目標を定めることで、これまでとは違った行動を開始する理由をはっきりさせることができるのです。
モチベーション生み出す対策2、営業という仕事を誇りに思う
モチベーションを作り出すための2つ目の対策が、営業という仕事を誇りに思うことです。
仕事に慣れて日常の業務がマンネリ化している方は、もう一度営業の良さを確認すると良いでしょう。
「なぜ営業を選択しているのか」「営業を続けてきたことで得られたスキル」「営業の特権」などを思い返してみることで、仕事に対する誇りを思い出すことができるでしょう。
モチベーションを生み出す対策3、自分のことを認める
自分のことを認めることも、営業という仕事にモチベーションを生み出す対策の1つです。
仮になかなか数字があがらない状態でも、「自分はこれから出会うお客様を満足させられる」と思えていれば、仕事に集中できるはずです。
もちろん自分のスキルや能力に自惚れてはいけませんが、「自分には力がある」と信じることで、行動を早める原動力につなげられるでしょう。
モチベーションを生み出す対策4、運動習慣を設ける
モチベーションを生み出す、4つ目の対策が運動習慣を設けることです。
この対策は営業という仕事に限定されるものではありませんが、脳科学の分野で注目されている方法です。
運動は脳の淡蒼球や海馬を刺激し、行動するためのエネルギーを作り出すことができるとされています。
モチベーションを生み出す対策5、ライバルや同志を見つける
ライバルや同志を見つけることも、営業のモチベーションを生み出すための有効な対策です。
自分よりも少し実績が高く、年齢や営業歴が大きく変わらないライバルを見つけられれば、自然と「負ける理由がない」と闘争心を燃やすことができます。
憧れを抱く存在を見つけることも重要ですが、能力や実績に開きがありすぎると言い訳をしてしまう点には注意が必要です。
モチベーションを生み出す対策6、働く環境を変えてみる
モチベーションを生み出す6つ目の方法が、働く環境を変えてみるというものです。
今置かれている環境でやれることをやりきることが大前提となりますが、どうしてもモチベーションが沸かない場合には、働く環境を変えてみるという選択もありです。
特に「周りにいる人がネガティブ」な場合には、この対策が有効です
「こういった方法はどうか?」というアイデアがあるにも関わらず、周りが後押ししてくれない環境では、モチベーションが下がってしまうことも仕方がないと言えるでしょう。
営業モチベーションがない時は、何かを変える必要がある時
ここまでにマズローの法則や営業がやりがいを感じるポイント、具体的な対策を紹介してきましたが、「モチベーションがない時はなにかを変える時だ」と考えなおすことをおすすめします。
特に日本人は世界的にも自己肯定感が低い民族であり、「モチベーションがない=自分は能力がない」と考えてしまいがちです。
しかし、モチベーションが沸かない理由は、仕事や職場の環境に慣れてしまったことが大きな要因です。
冒頭でも触れましたが、人間はなにかが枯渇しているわけでもなく、成長したいと感じているわけでもない状態ではやる気がわかない生き物なのです。
このことを理解しておけば、自分を卑下することや無理にモチベーションをあげることに、さほど意味がないことがわかるのではないでしょうか?
そして、モチベーションを思い出すためには、なにかを変えることが大切です。
自分自身に刺激を与える機会を設けることで、やる気のある状態をキープすることができるはずです。
まとめ|営業にとってモチベーションは成果を出す上で欠かせないもの
営業という仕事にモチベーションを見いだせなくなった場合には、その原因と対策を冷静に分析することから始めていきましょう。
営業という仕事に限ったことではありませんが、人間は欠乏動機か成長動機のいずれかがなければ行動する気にならない生き物です。
そして、営業という仕事へのモチベーションを思い出すためには、仕事へのやりがいを思い出す、目標や習慣を変えるといった刺激が重要です。
人間にそなわっている能力を理解することで、自分自身を卑下したり、無理やりやる気を作り出すといった納得感のない対策に頼らずに済むでしょう。
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