「あなたは営業向きの性格?」と聞かれたら、みなさんはどのように答えるでしょうか?
少し残酷に聞こえるかもしれませんが、数ある職種のなかでも営業は向き不向きが顕著に表れる仕事です。
そして、今回は営業向きの性格と言われる特徴をわかりやすく解説していきます。
「そもそも自分は営業向きの性格なのか?」という疑問をお持ちの方は、しっかりと確認されることをおすすめします。
目次
あなたは営業向きの性格?求められている営業らしさとは
みなさんは、営業という仕事にどのようなイメージをもっているでしょうか?
・ノルマを追うプレッシャーがきつい
・長時間労働
・お客様に提案しなければならない
という印象を抱いている方も多いでしょう。
しかし、最近の営業には提案する力よりも、「お客様の問題を解決する力」が重視される傾向にあります。
一昔前まではいかに予算のあるお客様に、自社の良さを知っていただくかが、契約のカギでしたが、ここ最近はお客様ごとに異なる問題を解消する能力が問われているのです。
このようなお客様のニーズを念頭に置きながら、これから紹介する営業向きと言われる性格の特徴を確認していきましょう。
営業向きの性格って?特徴的な5つの特徴を紹介
ここからは営業向きの性格、と言われる特徴を紹介していきます。
すべての特徴が当てはまっている必要はないため、自分がどんな性格かを理解する指標として活用されることをおすすめします。
特徴1、人当たりが良い
営業向きの性格と言われる、1つ目の特徴が人当たりが良いというものです。
売れる営業にはたくさんの個性がありますが、人当たりの良さは、それだけでお客様の話したいという欲求を高められる特徴の1つです。
また、営業であれば、ほかの部署に依頼するという仕事を放棄することはできません。
ほかの部署にやわらかい物腰で、仕事を依頼できるだけで、成約後の顧客満足を獲得することに繋がるわけです。
タイプ2、人に興味がある
営業向きの性格と言われる、2つ目の特徴が人に興味があるというものです。
営業として活動されている方のなかには、「傾聴力が大切」という言葉を耳にしている方も多いのではないでしょうか?
そして、傾聴力の高い営業のスキルを支えているのが、人に興味があるという性格です。
特にお客様の問題を解決するためには、なにを求めているかを察知することが非常に重要なポイントです。
同じサービスや製品を取り扱っていても、「人に興味をもてるかどうか」で、成果に大きな差が出るとも言えるでしょう。
タイプ3、発想が柔軟
発想が柔軟なことも、営業向きの性格と言われる特徴の1つです。
先ほども触れたように、最近のお客様はそれぞれに違った価値観をもっています。
そして、営業がお客様との人間関係を構築するためには、違った価値観を理解することから始める必要があります。
「車がほしい」という同じニーズをもったお客様でも、「家族のため」、「自分のため」といったように、異なった背景をもっているのです。
異なった価値観を受け入れられるかどうかで、その後の提案を聞きたいというお客様の関心度合いが変わってくるわけです。
特徴4、小さな努力を積み重ねられる
小さな努力を積み重ねられることも、営業向きの性格と言われる特徴の1つです。
最近の営業には、お客様の問題を解決する能力が求められますが、自分の提案が採用されないことも珍しいことではありません。
そして、お客様に良い顔をされなかったとしても、自分がおこなうべき努力を積み重ねられる営業と、すべてを投げ出してしまう営業とを比較すると、実績に大きな違いが生まれることも頷けるのではないでしょうか?
また、営業には、お客様を惹きつける武器をもっていることも求められます。
成果に関わらず、読書やYouTubeなどの手段で、自分のスキルアップに励むことも重要な特性と言えるのです。
特徴5、発案することが好き
営業向きの性格と言える、5つ目の特徴が発案することが好きというものです。
これまでにも紹介してきたように、営業にはさまざな能力や素養が求められます。
そして、契約を獲得するまでのルートが決まっていないことが、営業の醍醐味であり、難しいと言われる所以です。
自分が正しいと思うアプローチも、間違っていると感じるアプローチも、自分の発想で正解と不正解を見極めることが重要です。
そのため、上司や同僚の真似だけをしている営業よりも、自分の発想で行動できる営業のほうが素質があると言われるのです。
営業向きの性格とは言えない3つのタイプ
ここからは、「営業向きの性格」とは言えないタイプを紹介していきます。
自分の特性であるため自己否定をする必要はありませんが、客観的に向いていないとされる営業は次のようなタイプに分けられます。
タイプ1、自分のプライドを優先する
決して営業向きの性格とは言えない、1つ目のタイプが自分のプライドを優先するというものです。
「頭の硬い営業」と言い換えられるのが、このタイプの営業です。
自分のプライドを優先してしまう営業は、なかなかお客様が話していること、うまくいっている周りのセールスマンのやり方を受け入れることができません。
そして、結果が出ていない状況よりも、自分のやり方を優先してしまう傾向にあります。
もちろん、初志貫徹することが求められるケースもありますが、その分時間をロスしてしまうリスクがあることも理解しておきましょう。
タイプ2、切り替えが苦手
「なかなか切り替えられない」という営業も、決して営業に向いているとは言えないタイプの1つです。
切り替えが苦手な営業ほど、すでに断られているお客様、見込みがないお客様を追いかけてしまう傾向にあります。
また、すでに反省し終えた事象を、何度も反芻してしまうことも珍しくありません。
先ほども触れましたが、営業をしている以上は、お客様によく思われないシチュエーションを避けることはできません。
切り替えるまでの時間が長ければ長いほど、新規の顧客を取り逃すことになるのです。
タイプ3、ネガティブな発想が優先してしまう
決して悪いことではありませんが、営業という仕事では、ネガティブな発想が優先してしまうことがマイナスに働く傾向にあります。
みなさんは、「お客様に断られた」という事象がおこった場合に、どのようなことを考えるでしょうか?
営業らしい発想ができる営業マンは、「反省する材料ができた」と考えますが、ネガティブな発想が優先してしまうセールスマンは、「どうすれば断られないか」と考えてしまいがちです。
一見すると反省しているように見えますが、営業らしい発想ができる営業は、すでに次の機会に活かすことを見据えているのです。
失敗をしない発想を求められる仕事もありますが、行動力が重要な営業では、ネガティブな発想がマイナスに作用してしまいます。
営業向きの性格?正しい自己分析の手順を紹介
ここからは、「自分が営業向きの性格なのか?」を知るための手順を紹介します。
自己分析にはさまざま方法があり、専門的な手段にはゴールがありません。
自分のことを理解することは非常に大切ですが、目的を見失わないように、簡単にできる2つの手順を試してみることをおすすめします。
手順1、有料の自己分析のツールを活用する
自分が営業向きの性格なのか、を理解するための、1つ目の手段が有料の自己分析ツールを活用するというものです。
最近では手軽に利用できる、無料のツールがたくさん開発されていますが、信用できるツールには次の2つの特徴があります。
・有料であること
・監修者の顔と名前が公表されていること
大まかな特徴のみを取り上げているため、無料でも良いものがある可能性も、十分にあります。
ただし、自分の性格を推し量るために、信用できない簡単な自己分析ツールを使用することだけは避けるようにしましょう。
手順2、過去の経験から褒められたことを書き出す
自分の性格を理解する2つ目の手順が、過去の経験から褒められたことを書き出すというものです。
社会人になると、「会社員としての振舞い」を自分自身だと認識してしまいがちですが、仕事をしていない自分を含めた自己分析をすることが大切です。
大学時代におこなった幹事や、小学生時代の発表会など、褒められたことであればなんでも構いません。
過去に褒められた事柄が人から注目されることなのか、はたまた裏方の作業なのかによって、営業向きの性格かどうかを見定められるでしょう。
営業向きの性格ではないと感じたら転職を視野に入れよう
ここまでの記事を確認し、「営業に向きの性格」とされる特性を大まかに把握できたのではないでしょうか?
また、性格は変えられるため、自分なりの工夫で営業向きになっていくことも可能です。
ただし、「自分の性格が営業向きではないな」と感じたら、転職を視野に入れるという選択肢を作っておくことも大切です。
なかなか転職なんてできない、と考えている方も多いと思いますが、ロジックがしっかりとしていれば、向いている適職に出会える可能性がグンと高まります。
自己分析を通じて、「自分が営業向きではない、と判断したために転職を始めた」という動機を、すべての企業がマイナスに捉えるわけではないのです。
ぜひ、自分の特性を理解したうえで、これからのキャリアを検討されることをお勧めします。
【まとめ】営業向きな性格の特徴を知り、キャリアに活かそう
営業は数ある職種のなかでも、向き不向きが顕著に表れる仕事です。
そして、売れる営業には「人当たりが良い」、「人に興味がある」、「発想が柔軟」といった特徴があります。
そして、営業向きの性格と言われる特徴には、今のお客様のニーズにマッチしているという共通点があります。
一昔前とは違い、今のお客様には異なった価値観や概念があり、売れる営業ほどお客様が大切にしている考え方を共有できているのです。
また、今回紹介した営業向きと言われる性格を確認し、「自分には適性がない」と考えた方は、転職を視野に入れることも1つの手段です。
適切な方法で自己分析をした結果におこなった、ほかの仕事のほうが向いているというロジックであれば、興味をもってくれる企業も少なくありません。
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