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転職で選ばれる職務経歴書の書き方とは?上手にアピールするコツを紹介

転職活動をしている、または転職を検討している方の中には、「いまいち職務経歴書の描き方がわからない」という方も多いのではないでしょうか。

オンライン化が進む昨今の転職活動では、コンタクトの第一段階である職務経歴書でいかにアピールするかが大切です。

今回は効果的な自己PRのための、職務経歴書の書き方をわかりやすく解説します。

 

転職で使われる職務経歴書の特徴とは?

職務経歴書とは、その名の通りこれまでの職務、その職務を経験したことで身につけたスキルや能力を記載した書類をいいます。

転職のシーンでは、一次選考前に企業が内容をチェックし、面接の場でヒアリングの素材として用いられています。

 

職務経歴書と履歴書の違い

転職活動での場で、職務経歴書とセットでの提出を求められる種類が履歴書です。

職務経歴書と履歴書は共通している内容も多いのですが、次のような明確な違いがあるため、内容をしっかりと理解しておきましょう。

  • 履歴書:求職者のプロフィールを把握するために用いられる書類。氏名や連絡先、学歴、職務経歴といった形で形式化されている
  • 職務経歴書:これまでの業務経験から、身につけているスキルや能力を確認するための書類。一定の規格があるものの、フリーフォームで作られることも多い

職務経歴書の6つの項目を理解しよう 

ここからは、職務経歴書の構成を解説していきます。

フリーフォームで作られることも多い職務経歴書ですが、「職務要約」「現在または前職の勤務先企業情報」「これまでの職務経歴」「所有している資格や特技」「活かせる経験やスキル」「自己PR」の6つの項目を記載することで、人事担当者に自分の人となりを伝えられます。

 

1.職務要約

職務経歴書を構成する1つ目の項目が職務要約です。職務要約とはその名の通り、自身の職務経歴をまとめたあらすじのようなものです。

自分の仕事にキャッチフレーズをつける感覚で、一般的には2~3行程度にまとめられます。

 

2.現在または前職の勤務先企業情報

職務経歴書を構成する2つ目の項目が、現在または前職の勤務先企業情報です。

現在または前職の勤務先企業情報の、主な記載内容は次の通りです。

  • 企業名
  • 資本金
  • 従業員数
  • 売上高
  • 事業内容
  • 上場・非上場

この項目を埋める際のポイントは、文章にせずに事実だけを記載することです。

人事は現在または前職の勤務先企業情報から、どのくらいの規模感のどのような特徴のある会社にいたのかを確認したいため、文章にせず簡潔に記載しましょう。

 

3.これまでの職務経歴

職務経歴書を構成する3つ目の項目が、これまでの職務経歴です。

職務経歴書のメインとなる部分であり、勤めていた企業や配属先の部署、プロジェクト名、担当していた期間などを記載していきます。

具体的な業務内容を文章で表現する項目なので、わかりやすさが求められる箇所でもあります。

ただし、業務内容を具体的に描いているうちに、露骨な自己PRにならないよう注意が必要です。

あくまでこれまでの職務経歴を伝える箇所であり、業務への向き合い方といった主観的な文章は極力省きましょう。

 

4.所有している資格や特技

「これまでの職務経歴」の次に書かれることが多い項目が、所有している資格や特技です。

経験のある職務を補足するように、業務で活用してきた資格や特技を記載していきます。

所有している資格や特技は、次のように記載します。

  • TOEIC公開テスト 700点(2020年 1月)
  • 基本情報技術者試験 合格 (2021年2月)

このように資格であれば、名称と取得した時期を明記することが重要です。

また、資格を3つ以上取得している場合には、志望する業種に絞り込んでも問題ありません。

 

5.活かせる経験やスキル

職務経歴書を構成する5つ目の項目が、活かせる経験やスキルです。

この項目も「これまでの職務経歴」と同様に、自己PRにならないよう心がけることが大切です。

自信のあるスキルではなく、次に記載するように能力が発揮されたシーンを客観的に記載していきましょう。

  • 活かせる経験やスキル:コミュニケーション能力

 前職で勤めていた派遣業界で、クライアント企業と求職者の橋渡しをおこなう立場におりました。私は双方の立場で意見を聞き、意見を折衝するスタンスを採用したことで、円滑な関係性を構築できました。このスキルはヒアリングが重要な新規提案でも活用できると考えています。

  • 活かせる経験やスキル:パソコンスキル

 前職では自身の営業活動のほかに、研修やセミナー、同僚が使用するプレゼン資 料作成のフォローもおこなっておりました。Wordでの議事録、報告書作成、礼状 作成。ExcelでのVLOOKUP、ピボット。PowerPointでのプレゼン資料・会議資料 作成といった基本的な処理は問題なくおこなえます。

 

6.自己PR

職務経歴書を構成する最後の項目が、自己PRです。

これまでに取り上げてきた項目は、客観的な事実を伝えることが重要ですが、自己PRは自分らしさに重きを置くことが大切です。

これまでに経験した業務のなかで、苦しかったことに対してどんな対応をしてどう乗り越えたか、課題をクリアするために特に工夫したことなどを取り上げて、どのように課題に向き合う人間であるのかをアピールできます。

 

転職で選ばれる職務経歴書の書き方とは?ポイントを5つ紹介

職務経歴書を構成する項目を理解したところで、転職で選ばれる具体的なノウハウを紹介していきます。

職務経歴書をパソコンで作ることが当たり前になった昨今では、マナーを守ることやわかりやすい内容であることは、それとなく人事へアピールする手段です。

 

1.最低限のルールやマナーが守られていること

転職で選ばれる1つ目の職務経歴書のポイントが、最低限のルールやマナーが守られていることです。

非常に小さなポイントですが、転職においては「マナー=教養」と考えられるため、しっかりと確認しておくことをおすすめします。

具体的には、年号が西暦・和暦のどちらかに統一されていること、内容が要約され250字程度にまとめられていることなどです。

どんなに魅力的な内容でも、ルールやマナーが守られていないことで、基本的な人間性への疑問が生まれてしまうこともあります。

 

2.アピールポイントがわかりやすいこと

アピールポイントがわかりやすいことも、転職で選ばれるポイントです。

いざ職務経歴書を書こうとすると、素晴らしい実績を書くことに意識が集中しがちですが、アピールポイントをわかりやすく記載する意識も忘れてはいけません。

自分の取り組みと具体的な実績を分けて書くと、まとまりのあるわかりやすい職務経歴書に仕上がります。

これまでの職務経歴のなかでの自分なりの努力から、どのような影響を周りに与えたのかを文章で記載し、結果を数字で記載するという形式がおすすめです。

 

3.人事の興味を引き出す内容であること

転職で選ばれる職務経歴の3つ目のポイントが、人事の興味を引き出す内容であることです。そして、職務経歴書から活躍している姿をイメージできることが、人事の興味を引き出す大きなポイントです。

「転職後に自分のもっているスキルがどのように活きるか」の明記によって、人事の興味を引き出す職務経歴書に仕上げることができます。

 

4.企業ニーズを反映していること

企業ニーズを反映していることも、転職で選ばれる職務経歴書の大きなポイントです。

企業ニーズとは社風や募集要項から推測される、企業が必要とする人物像をさします。

手間のかかることですが、職務経歴書を企業ごとに作り変えることで、企業ニーズにあった書類作成をおこなうことができます。

そして、書類を作成する前に、どのような点に力を入れているか、どのような点にこだわっているかを確認しておきましょう。

HPや募集要項、企業の歴史を確認することで、個人のポテンシャルに重きを置く企業なのか、組織全体で問題解決に取り組む企業なのかといった特徴を大まかに把握できます。

そうすることで、「組織力を大事にしている企業に、個人の成果をアピールする」といったミスマッチを防ぐことができます。

 

5.一貫した人間性を感じさせること

転職で選ばれる職務経歴書の最後のポイントが、一貫した人間性を感じさせることです。

挑戦したい企業が決まったら、自己分析を通じて、アピールすべきポイントを絞り込んでいきましょう。

個人の提案力や組織を想う行動、業務改善を遂行する能力など、核となる魅力を派生させるように、職務経歴書を仕上げていきましょう。

そうすることで、人事に訴求したい人間性の軸を、適切に伝えることができます。

 

転職で使われる職務経歴書の書き方とは?職種別の例文を紹介

最後に、転職で使われる職務経歴書の書き方を、例文を用いて職種別に紹介していきます。

もちろん、訴求すべきスキルには違いがあるため、例文を参考に推敲を繰り返していきましょう。

 

営業職

担当業務

  • 新規顧客開拓(電話でのアポイント獲得、訪問、ヒアリング)
  • 既存顧客フォロー(現状の確認、新商品の提案)
  • 企画立案、提案、プレゼンテーション
  • 見積り作成
  • 納品手配、納品管理

売上実績

  • 2011年度:3,300万円(達成率 105%)
  • 2010年度:3,000万円(達成率 103%)

自己PR

契約後の既存顧客へのフォローを徹底することで、継続的に目標数を達成することができました。

新規開拓をおこなう傍らで10件のご紹介をいただき、そのうちの半数のお客様から受注をいただきました。

 

企画職

担当業務

  • 営業向けに情報提供
  • テストマーケティング
  • 広告代理店との折衝

主な実績

  • 2020年:主力製品のシェアを前年比103%に拡大

自己PR

企画でも足を動かすべきという考えで行動したところ、主力製品のシェアを前年比103%に拡大することができました。

インターネット調査だけでなく、グループインタビューを実施するなどの取り組みでユーザーのリアルな意見を聞くことができたことが大きな要因です。

 

サービス職

担当業務

  • 自社製品の販売
  • 来店顧客への接客
  • スタッフ人材育成
  • 売上管理

実績

  • 2020年度 店舗年間売り上げ:3,000万円(予算比:102% 対前年比:108%)キャンペーン18店舗中2位を記録

自己PR

  • 従来、戦略商品ではなかった商品群を、壁面を埋め尽くすディスプレイを展開により視覚訴求の演出。競合店よりも圧倒的な陳列量で差別化を図り、ヒット商品化に成功。
  • 売上の落ち込みに伴い○○店の商圏分析、顧客分析、競合他社の価格調査等の販売分析を行い、ターゲットを絞り込んだ商品展開を見直した。

店舗のスタッフ管理をおこなう傍らで、来店顧客の再ターゲティングをしたことで対前年比108%の実績を残すことができました。

また、スタッフの意見を積極的に採用したことで士気が高まったことも、店舗を成長させられた大きな要因であると考えております。

 

【まとめ】転職で選ばれるには職務経歴書を攻略しよう

決まった形式で書かれることが多い職務経歴書ですが、昨今の転職市場では人事の目を引く工が必要です。

今回紹介したように、それぞれの項目で書くべき内容の正しい把握から始めていきましょう。

転職で選ばれる職務経歴書の書き方を実践し、上手にアピールすることで、書類選考の通過率を高められるでしょう。

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