「営業を辞めたい」そんな気持ちを抱いている方も多いのではないでしょうか?
なかなか結果が出ない時期が長ければ、モチベーションを失ってしまうもの無理はありません。
ただし、営業を辞めたいという気持ちは決して悪いものではありません。
この記事では、営業を辞めたいという気持ちを、上手に活用するテクニックを紹介していきます。
目次
営業を辞めたい気持ちは悪いものではない?
この記事の結論からお伝えすると、営業を辞めたい気持ちは決して悪いものではないということです。
世間一般では仕事をする以上、ネガティブな感情をもつべきではないという風潮があります。
しかし、すでに実績をあげる営業として活躍している方のなかにも、「営業を辞めたいと思ったことがある」などのネガティブな感情をもった経験があるという方が少なくありません。
すでに実績をあげる営業にまで成長する過程で、自分のあり方や仕事の仕方に、一度は頭を悩ませているのです。
ネガティブな感情として排除しようとする方も多くいますが、使い方によってはその後の糧にできることも理解しておきましょう。
営業を辞めたいと感じる3つの理由
まずは、多くの方が営業を辞めたいと感じる理由を紹介していきます。
営業を辞めたいと感じてしまったことに、自虐的になってしまう方も少なくありません。
しかし、仕事ができる方でも、これから紹介するさまざまな理由によって、仕事へのモチベーションを失い、営業を辞めたいと考えてしまうことがあるのです。
営業という仕事そのものにやりがいを感じない
多くの方が営業を辞めたいと感じる1つ目の理由が、営業という仕事そのものにやりがいを感じないというものです。
この記事を読んでいる方のなかには、「契約をとることに喜びを感じない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
営業はほかの職種と比較した際に、目標が明確であるという特徴があり、多くのビジネスマンが契約を取得することを目的としています。
「営業=契約」というイメージを持っている方であれば、うまくいかないことがモチベーションの低下に直結するため、営業を辞めたいと感じることも無理のないことなのです。
扱っている商材、勤めている企業に魅力を感じない
営業を辞めたいと感じる2つ目の理由が、扱っている商材、勤めている企業に魅力を感じないというものです。
具体的には、
・ほかの企業の商材のほうが優れているから提案できない
・会社がノルマを追うことばかりを押し付けてくる
といった理由が、扱っている商材、勤めている企業に魅力を感じないという理由に分類されます。
ただし、このような感情を抱くことも決して悪いことではありません。
残念ながら、今の企業では胸を張った提案をすることが難しいかもしれませんが、環境が変われば十分な成果を残せる可能性があります。
その理由は、「自分の頭で分析できる能力がある」ためです。
なにも考えずに提案できる営業マンがいる一方で、扱っている商材、勤めている企業に魅力を感じないという方は、自分の頭で分析できるため、「本当にお客様のためになる提案をしたい」と考えてしまうのです。
自分が営業に向いていると感じない
自分が営業に向ていると感じないことも、営業を辞めたいと考える理由の1つです。
数ある職種のなかでも、営業はポジティブな人が向いている仕事であると言われています。
経理には「もし計画どおりに進まなかったらどうしよう」と考えるネガティブな人が向いるとされ、仕事には向き不向きがあることは否定できません。
そして、人間は大きなきっかけがないと変われないことも、営業が向いていないと感じている方を苦しめる要因です。
「ポジティブな人が向いているらしい。だからポジティブになった!」という方はいないのです。
営業を辞めたい気持ちを上手に活用する5つのステップ
ここからは、営業を辞めたい気持ちを上手に活用するステップを紹介していきます。
「今すぐにでも辞めたい!」と感じている方も多いと思いますが、考えずに仕事を辞めることほど危険なことはありません。
これから紹介する、
ステップ1、なぜ営業を辞めたいと感じたのかを考える
ステップ2、営業のどんな部分にをやめたいと感じたのかを整理する
ステップ3、自分のキャリアをイメージする
ステップ4、今の会社で問題を解決できるかを検討する
ステップ5、転職活動を開始する
という手順を経て、冷静な判断をおこなっていきましょう。
ステップ1、なぜ営業を辞めたいと感じたのかを考える
営業を辞めたいと思ったときに真っ先におこなうべきことが、なぜ営業を辞めたいと感じたのかを考えることです。
数ある職種のなかでも、営業はたくさんの行動を必要とするため、「辞めたいと思ったら辞める」という判断を下してしまいがちです。
しかし、営業を辞めたいと感じたときは、「なぜそのように感じたのか」を観察することがなにより重要になります。
その理由は、本当に悩むべきことかを考えるためです。
「営業なんてまっぴらだ」と感じている時期に長期の休暇があり、休暇明けにはまた生き生きと働き始める方がいるように、「身体が疲れていただけだった」ということもあるわけです。
そして、考え方によっては、営業を辞めたいという感情に向き合うことが、これからのキャリアを考える大きなきっかけになることもあります。
先ほど触れたように、実績のあるビジネスマンのなかにも、「営業を辞めたい」というネガティブな感情を抱いた経験があり、頭を使ったという方が多くいます。
今、感じているネガティブな感情と向き合い、どういった行動を起こすべきかをじっくり考えることで、その後の仕事の糧にするチャンスになるのです。
ステップ2、営業のどんな部分にを辞めたいと感じたのかを整理する
営業を辞めたいという気持ちを上手に活用するための、2つ目のステップが営業のどんな部分に辞めたいと感じたのかを整理することです。
営業を辞めたいと感じたら、どんな部分が嫌だったのかをノートに書き出してみましょう。
そして、そのノートを改めて確認してみましょう。
先ほども触れたように営業を辞めたいと感じる理由は、
・仕事そのものにやりがいを感じない
・扱っている商材や勤めている企業に魅力を感じない
・自分が営業に向いていると感じない
という3つに分類でき、自分がなにを感じているのかを明らかにすることが、このステップの大きなポイントです。
「自信をもった提案ができない」と自分を責めていたが、冷静に考えると「扱っている商材が劣っていた」ということもあるため、ノートに書き出して、紐解いていくという作業が必要になるのです。
ステップ3、自分のキャリアをイメージする
自分のキャリアをイメージすることが、営業を辞めたいという気持ちを上手に活用する3つ目のステップです。
この記事を読んでいる方のなかには、「いますぐ辞めてやる!」と感じてる方もいると思いますが、冷静に自分のキャリアを考える機会を設けることをおすすめします。
一度冷静になり、自分のキャリアを想像するだけで、今取るべき行動を明確にすることができます。
仮に営業以外の仕事を始めるにしても、年齢によってはそれが大きなギャンブルになってしまうことがあることは事実です。
「30代、40代までには一人前になる」というキャリアを想定することで、営業を辞めたいという感情と上手に付き合うことができるでしょう。
ステップ4、今の会社で問題を解決できるかを検討する
今の会社で問題を解決できるかを検討することが、営業を辞めたいという気持ちを上手に活用する4つ目のステップです。
営業に嫌気がさしている方の多くが、すぐに他社で働くことを考えてしまいがちですが、営業の経験を活かしてほかの部署で働ける場合もあります。
その場合には、転職をせずに自分に向いている働き方を実現することも可能であり、場合によっては自分の市場価値をあげることに繋がる可能性も手にできます。
自分には営業の素質がないと感じた方でも、扱っている製品や企業そのものへの愛着があれば、転職をせずに自分にあった働き方を始めらるわけです。
ステップ5、転職活動を開始する
そして、最後のステップが転職活動を開始するというものです。
営業を辞めたいと感じても転職活動を開始するのは、なぜ営業を辞めたいのかを考え、自分のキャリアを想像し、今の会社で問題を解決できないかを検討した後になります。
そして、このようなステップをおすすめする理由は、このくらい考えることが転職活動をクリアするために必要な行動であるためです。
もちろん、営業を辞めたいと考え、すぐに企業の選考を受け始めるという行動を選択することも可能ですが、かなりハードルが高くなると考えておきましょう。
仕事を変える前にしっかりと自分の考えをまとめることは、新しい企業へのアピールにも繋げることができます。
「なぜ転職を希望するのか?」という問いに対しても、「同じ会社で働くこと、部署を変えることを模索した結果…」という大前提があるだけで、説得力が格段に高まるのです。
【まとめ】営業を辞めたい時は自分としっかりと向き合うことで、チャンスにつながる
この記事では、「営業を辞めたい」というネガティブな感情の扱い方を紹介してきました。
世間一般では、ネガティブな感情をもつべきではないと言われますが、じっくりと向き合うことで自分だけの働き方を実現するチャンスに繋がることもあります。
営業を辞めたいと感じたから辞める、ネガティブな感情とは向き合わずに働き続けるという選択をすることも可能ですが、自分がなぜそのような感情を抱いているかを確認してみることをおすすめします。
自分がなぜそのような感情を抱いているかを確認しつつ、営業のどのような部分が嫌なのか、今の会社で営業以外の働き方ができないかといった策を巡らしてみましょう。
仮に特別な策がなく、転職をしたとしても、じっくりと向き合い考えたという経験が、転職活動の場で活かせるはずです。
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