どんな職業を選んでも、ちゃんと仕事をすることは簡単ではありません。
大変だからこそ、この仕事に携わって良かったと思える時に、やりがいを感じるのです。
「仕事の成果が出た」、「物事が計画通りに進んだ」、「関係者に喜んでもらえた」など、あらゆる場面でやりがいはあります。
そんな中でも営業は、成果が数字として明確に出てくる職種です。
営業は成績が良ければ高く評価されるため、やりがいが大きい職種なのです。
一方、数字で評価されるため、厳しい面もあります。
営業の成績は自分しだい、頑張ろうがサボろうが、最終結果が全てです。
もし良い結果を望むなら、日々の努力を惜しまないことが重要です。
そして良い結果が出たなら、その時営業はやりがいを感じます。
目次
営業とは?やりがいを感じる職種なのか?
営業とは、顧客に自社の商品・サービスを販売することで対価を得て、その結果として自社に利益をもたらす行為を言います。
営業は、企業活動を発展・継続するためのエンジンであり、燃料でもあります。
営業無くしては、企業は存続できないと言っても過言ではありません。
そのため、営業には会社からの期待も責任も大きく、重要な職種と見なされています。
常にノルマが課せられ、その達成のために日々努力を惜しまず営業活動に専念しなくてはなりません。
顧客からの信頼を得るため絶えず努力し、365日顧客最優先で活動をします。
営業がやりがいを感じる4つの瞬間
よく「営業は大変だ」「営業は激務だ」などと言われます。
確かにそれは否定しませんが、その分「やりがい」もたっぷりあります。
営業として、どのような時にやりがいを感じるのか、具体的に見て行きましょう。
予算達成した時
営業ですから、何と言っても毎月の予算を達成した時、大きなやりがいを感じます。
一喜一憂することもありますが、毎月の成果の積み重ねが、半期や年間の予算達成に結びつくことになります。
上司からも、会社からも期待されている実感が、やりがいの源になります。
会社の営業部門には予算があり、それが個人に割り振られます。
一般に、年度(年間)予算、半期(半年)予算、四半期予算、月次予算という単位となっており、それぞれ達成すべき受注・売上及び利益額が決まっています。
従って、個人であれ部門であれ、月次予算の達成が健全な会社経営に直結するのです。
また、自分が所属するグループが予算達成した時も、やりがいを感じます。
定期的な販売会議などの場で、自部門の予算進捗状況が分かります。
達成の目途が立っているのか、それとも厳しいのか把握できるのです。
部門予算の達成が厳しい時に、自分が予算以上の数字をあげて、部門予算の達成に貢献できたなら、本当に誇らしく思えます。
その実績が良い評価につながり、収入や昇進にも大きく影響するのです。
ところで、受注・売上は平準化が望ましいのですが、官公庁相手の営業だとそうもいきません。
入札時期が決まっているので、受注月は開札のタイミングになりますし、納期も指定されるため、月次予算の達成が難しい場合があります。
その場合は、半期予算の達成を目指しましょう。
部門長が予め官公庁のスケジュールを加味して、月次予算額を変更することもあります。
成約した時
至極当然のことですが、成約時には大きなやりがいを感じます。
営業ですから、1件1件の成約を積み上げて受注予算達成を目指します。
特に、新規顧客での成約や、新製品の初受注などでは、喜びとやりがいが一入です。
実際には、口頭で発注された時、契約書にサインをもらう時、それを上長に報告する時の様に、一回の成約で何度もやりがいを感じています。
この成功体験が、厳しい商談状況での頑張りにつながります。
また、万が一スランプに陥っても、そこから抜け出す原動力になるのです。
営業活動の中でも、特に嬉しい成約が逆転受注です。
他社が先行している商談、仕様面で劣っている商談、ハンディキャップが付いている商談など、明らかに不利な状況からの成約は、営業をやっていて本当に良かったと感じます。
ハンディキャップとは、「以前の商談時に大きなミスをした」、「自社製品ユーザーで不満がある」など、マイナス要素が多い顧客のことです。
マイナスからのスタートなので、先ずは「検討してもよい」と顧客に言ってもらわないと始まりません。
信頼を得るため、取り戻すためにできることは何か、これまで培った営業ノウハウをフル稼働させて、また上司や先輩営業からアドバイスをもらって、最大限の努力を重ねます。
競合他社の営業以上に汗をかき、知恵を出し、努力をしない限りスタートラインに立てません。
場合によっては、組織力を使ってチーム営業を行うことも選択肢の1つです。
顧客対応を、一旦個人から組織に拡張し、部門責任者や製品開発担当者などを登場させることでアピールする手法です。
アピールできたなら、今後は必ず自分が責任をもって対応することを、しっかり伝えなくてはなりません。
営業は苦労が多いほど、成約時のやりがいも大きくなります。
その結果として、顧客からだけでなく、会社での信頼も厚くなります。
もし残念な結果に終わったとしても、その商談で得られた経験は次の機会にプラスとなります。
更新してもらった時
自分が販売した商品・サービスを評価してもらい、スムーズに更新してもらった時にやりがいを感じます。
同じ地域で長く営業活動を続けていると、納入した商品やサービスの更新時期がやってきます。
その際に自社製品を信頼・評価してもらって、競合することなく更新してもらった時はとても嬉しいものです。
下取りがある商品の場合は、かなりの確率で自社更新を成約できるかもしれませんが、そのようなケースは多くありません。
最近では、下取りより買取り専門業者に引き取ってもらうことが多く、またリース物件ならリース会社が回収します。
そのため、自社更新でも下取りで有利な状況となるケースが少ないのです。
自社製品の顧客には、製品に慣れているという有利な条件と、過去にトラブルが有ったり、製品仕様に不満を持っていたりという不利な条件があります。
また、営業マンが販売してから殆ど顔を出さないため、信頼どころか不信感しかない場合もあります。
不利な条件が重なってしまえば、次の更新は他社になってしまいます。
それどころか、知らぬ間に他社製品に更新されてしまいます。
そのようなことが無いように、営業活動の中で納入後の訪問スケジュールをしっかりプランしなくてはなりません。
営業は顧客の状況を把握し、製品やサービス対応の不満などを吸上げて、会社にフィードバックする役目も担っています。
顧客への定期的な訪問は、ご機嫌伺い的な要素もありますが、必要なことであり怠ってはなりません。
顧客のフォローを惜しまなかった結果として、スムーズな自社更新が実現すると言っても良いでしょう。
今の時代全く無競争で更新できることは稀ですが、有利に運べる要素が自社更新にはあるのですから、顧客を大事にしましょう。
紹介してもらった時
自社の顧客から、商品・サービスが良かったと言われるだけでも、やりがいが有りますが、その顧客から別のお客を紹介された時には一層やりがいを感じます。
自分が売った商品・サービスが顧客に評価された結果であり、営業活動に間違いが無かったことで、自信にもなります。
紹介や口コミで顧客が増えていくことは、とても理想的な状況です。
ただし、紹介で商談を進める際には、慎重な対応も必要です。
紹介元の顧客から良い情報だけでなく、価格や特別に対応した仕様なども伝っている可能性が十分にあります。
競合が無いことで高をくくってはいけません。
もしも不誠実な対応をすれば、目の前の商談も紹介元の信頼も同時に失う危険性があります。
先ずは紹介先の事情をしっかり聞くことが重要です。
仕様や価格の提示は、なるべく多くの情報を収集し、総合的に検討してから行いましょう。
紹介先でも信頼関係を構築する手間を惜しんでは、遺恨を残すことになりかねません。
なお、成約の可否にかかわらず、結果が出たら直ぐに紹介元へ報告と感謝を伝えるため訪問しましょう。
既存顧客を大切にすることが、何より次の紹介にもつながることになります。
収入アップ・昇進した時
営業に限らず、給与やボーナスが増えた時・昇進した時はだれでも嬉しいものです。
営業の特徴は、成績が収入に直結している場合が多いため、とても分かりやすくてやりがいがあることです。
営業成績が良ければ、月収が増えたり、賞与がアップしたりします。
会社によっては、報奨金などで評価する場合もあります。
報奨金の場合は、表彰が行われることもあり、この時もやりがいを感じます。
表彰は社報などでも通知されますから、社内での認知度がアップし、他の営業から一目置かれるようになります。
また、営業成績が良ければ昇進も早く実現します。
年功序列とは無関係で、責任者への抜擢など若くして昇進することもよくあります。
昇進と同時に責任や予算額もアップしますが、その分が正にやりがいとなるのです。
昇進すれば昇給もしますので、やりがいが目に見える形となります。
【まとめ】営業のやりがいは自分しだい。
営業は自分の頑張りしだいで成果が出て、それに対して評価をされる、とても分かりやすい職種です。
営業は目標達成のために日夜努力をし、結果が伴えば社内外で認められる仕事です。
何より成果が数値ではっきり出るため、曖昧な評価が排除されて、根拠が無い不満は出にくい職種なのです。
自分がやった分だけ評価されるシステムなので、営業ほどやりがいがある職種は無いと言えるでしょう。
営業は大変な仕事ですが、本当にやりがいがある職種だと断言できます。
もし、現状やりがいを感じられていない人はこちらを参考にしてみてください。
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