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ベンチャーの営業向いてない?3種類のフェーズと4つの適性を徹底解説

「ベンチャー」や「スタートアップ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?コロナの影響がある中でも伸び続けているベンチャーに世の中が注目しています

一昔前は “有名企業に就職すれば一生安泰” という風潮がありました。「とりあえず大手企業に就職しておこう」…そんな風に、会社の規模感を優先して、キャリアを選んだ方も多いと思います。

しかしここ数年で、ガラリと雰囲気が変わってきています。有名企業が数千人をリストラしたり、年金制度の崩壊がささやかれたり、有名企業で働くメリットはどんどん減り、キャリアは自分自身で切り拓いていくものになっているのです。

こうした変化に適応するための選択肢の一つに、ベンチャー企業への転職があります。ベンチャーでは様々な業務を担当できたり、これから伸びるスキルを身に付けられたり、キャリアの幅を広げることができるからです。

本記事では、ベンチャーの営業職の転職・キャリア支援を日頃から行っている「営業のキャリア専門家」が解説。ベンチャー企業の種類から、ベンチャーやスタートアップに営業で転職すべき人、向いている人・向いていない人を整理します。

ベンチャーやスタートアップ企業の営業職の特徴を抑えることで、あなたにマッチしたキャリアを選びやすくなるはずです。

 

ベンチャーの営業転職を3つに分類して解説

 世の中の全ての事業や商品には「プロダクトライフサイクル」というのがあり、技術的革新によって事業として興され、停滞を迎えて市場から消えていく、この青い曲線のように流れていきます。

このグラフ上の【導入期】【成長期】【成熟期】という前半から3つの各ステージはベンチャーやスタートアップ企業にも当てはまり、当然事業や商品と密接に繋がっている営業職にも適応することが出来ます。

この3つのフェーズごとにベンチャー企業の営業を分類し、ベンチャーやスタートアップ企業に向いている人・向いていない人を整理します。【停滞期】のベンチャー企業は、言葉の成り立ちからしても存在しないと思っています。

ベンチャーとは、企業として新規の事業へ取り組むことをいう。(wiki

 

導入期のベンチャー営業

導入期は、いわば企業の準備期間。いわゆるスタートアップ企業です。

このフェーズの営業は、新規顧客を開拓することはもちろん、営業以外の業務を任されることもありそうです。 例えば、営業の業務フローを整えたり、新たなサービスを立ち上げたりすることも。

ベンチャーの導入期では、営業組織の立ち上げをゼロから関われることが大きな魅力

会社が立ち上がって間もないため、組織のルールや決まり、業務の進め方など、まだまだ決まりきっていないことが多いです。

そのため、創業メンバーと一緒になって、ゼロから新しいものを生み出すことになるでしょう。

世の中の常識に縛られず、社会に新たな価値を提供するサービスを会社と共に作っていくことができるので、大きな反響を得られやすいことも面白さのひとつです。

 

成長期のベンチャー営業

その次に訪れるのは成長期です。事業内容によって成長スピードには大きな違いがありますが、事業が一気に拡大するフェーズ。

ゼロから新しいものを生み出すというよりは、既にあるサービスを大きく、更に良くしていくことが求められます

具体的には、売上を達成するために、社員全員が一丸となって担当業務を遂行します。営業職も、個人でノルマを追うというよりは、チームワークを活かしながら、企業の目標を追うような雰囲気です。

新規・既存問わず様々な顧客と出会い、時には新たなビジネスチャンスに恵まれるなど、刺激的な機会を得ることもあるでしょう。

また成果を出すことが出来れば、主軸となるサービスやプロダクトを軸に、導入期よりもリソースを確保した上での新規サービスに携わることも可能でしょう。

 

成熟期のベンチャー営業

ベンチャー企業の営業に転職するとき、「できるだけ大きめの企業のような雰囲気で働きたいな」と思っている人にオススメなのが、この成熟期。

よくメガベンチャーと言われているのがこのフェーズです。

売上が安定的なので、具体的な売上目標や予算を決められるようになります。

それに伴い、営業の仕事内容も変化が少なく、ルーチンワークに近いかたちで、強みを磨くように働ける可能性が高いです。

また、企業の方針によっては、上場するために制度を見直したり、M&Aをするために準備を進めたりと、新たなチャレンジに臨むこともあります。

成熟期とはいえベンチャーなので、少なからず企業の成長を感じながら働くことができます。

ある程度売上が立ってくると、会社の制度が整ってくるので、インセンティブを貰えたり、休日休暇が充実したりと、プライベートと両立できる可能性が高いです。

大きめの企業のメリットはそのままに、ベンチャーに転職したい人にピッタリです。

 

ベンチャーの営業転職の向き・不向き

ここまでは、主にベンチャーの営業の特徴をお伝えしました。今までベンチャーで勤務したことのない人も、少しはイメージしていただけたでしょうか。

ただし、これまで見てきたように「ベンチャーやスタートアップの営業」と言っても、企業ェーズによって業務はかなり異なってきます

これら特徴を踏まえた上で、営業としての転職する時には、どんな人が向いていて、向いていないのかを整理していきます。

 

ベンチャーの営業に転職していい4つの人

実務経験や成長経験を積みたい人

ベンチャーやスタートアップ企業では、基本的に経験を積んで成長したい人しか採用されません

とはいえ、高度な知識やスキルを求めていることは稀で、何かしらの業務で活かせる力があれば問題ありません。

ベンチャーやスタートアップ企業で資金が潤沢にあることは珍しく、必要最低限の人材で事業を進めていくので、多くの実務をこなす経験や成長することは当たり前のスタンスでいる必要があります。

 

自分で学ぶことが好きな人

ベンチャーやスタートアップは、事業を大きくすることが急がれるため、社員に対して丁寧に教育することは難しいでしょう。

未経験の業務であっても、基本的には“まずはやってみる”というスタンスになるので、「積極的に学ぶことができる」「上司に教わるよりも自分で学びたい」といった人に向いています。

 

営業以外の業務に関心を持てる人

大手企業の場合、しっかり分業されていて、自分の担当業務が決まっていることが多いでしょう。

そうした働き方に慣れていると、ベンチャーやスタートアップ企業に転職したとき「こんな業務も担当するの?」と驚くかもしれません。

少人数の組織であることが多いので、担当業務以外を任されることもあるのです。そうした状況をプラスに捉えられる人にピッタリでしょう。

 

視野を広く持って働ける人

ただ目の前の仕事をこなすだけの人は、あまり歓迎されません

任された業務を遂行することはもちろん、周囲の業務を軽減するために配慮したり、同僚の業務の進捗を気にかけたり、事業拡大のためのプラスαの施策を生み出す能力が必要不可欠。

視野を広く持って仕事に臨める人は、ベンチャー企業の特徴にピッタリです。

 

ベンチャーの営業に転職すべきでない3つの人

社長や経営層に意見を伝えることが苦手な人

ベンチャーやスタートアップに転職すると、前職よりも社長や経営層との距離が近づくことがほとんど。

年齢や立場が上の人に対しても、「アプローチの仕方を変えてみても良いかもしれません」「そろそろ新規の割合を増やしてみませんか」などと、率先して意見を伝えると喜ばれます。

このような環境に抵抗があると、働きづらいと感じてしまいそうです。

 

変化の多さについていけない人

その時々でやるべきことや組織の方針、上司の指示が変わっていきます

社長自身も模索しながら進めていくことがほとんどなので、変化の多い毎日を送ることになります。

決まった顧客や商材、サービスを担当し続けることは珍しいはずです。

そうした雰囲気に馴染めそうにない人にとっては、転職後にギャップを感じる可能性が高いです。

 

憧れの気持ちだけでベンチャー企業へ転職を志望する人

企業によっては、メディアに取り上げられたり、有名な社長・社員がいたりと、キラキラした雰囲気のあるところもあります。

そこだけを見て、「あの企業は楽しそう」「華やかでいいな」と転職を決めてしまうと、入社後のミスマッチが生まれます

ネット上の情報は、ブランディングや広報目的だと割り切り、事業内容や業務など現実的なところを見つめて、転職先を選びましょう。

 

【まとめ】ベンチャーの営業転職!全3種類と4つの適性を教えます

このように、ベンチャーは向き・不向きがかなり分かりやすい傾向にあります。

そしてベンチャーと一言で言っても、フェーズで見てきたように数ヶ月前に出来たばかりのスタートアップや、大手企業に近い規模のメガベンチャーなど、企業ごとの特徴は千差万別

自分で集められる情報だけで、企業ごとの細かな特徴を捉えることは難しいです。

さらに、できれば営業職などあなたが関心のある職種に絞って、効率的に転職活動を進めていけると良いでしょう。

ベンチャーの中でもSaaSという領域に注目が集まっています。注目のSaaS企業の紹介記事もご参考下さい。

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