世界中で活躍できる可能性があり、自由な働き方が可能なGoogle(グーグル)は、営業キャリア形成の上で非常に魅力的ですよね。
今回は、Google Japanに営業として転職する方法を、元グーグルセールスに聞いたことなどを元に現役のプロが解説。
筆者の母校がグローバルな大学だったこともあり、友人には新卒でGoogle Japan(グーグル)に入社した方や、転職でGoogle Japan(グーグル)に営業として転職をし成功している方が多くいます。
その方々の事例も織り交ぜて、Google Japan(グーグル)への営業職の転職事情に関して解説していきます。
目次
Google Japanの営業職への転職は、人気すぎて超難関
いきなり結論なのですが、Google Japan(グーグル)の営業職への転職は超難関です。
おそらく転職市場の中では、トップレベルの難しさと言っても過言ではありません。
Google Japan(グーグル)は、転職サービス「デューダ(doda)」が発表した「転職人気企業ランキング2022」でインターネット部門1位、総合でも2位を獲得しています。
また、2023年卒業予定の大学生の就職ランキングでも、高い順位を獲得しています。
このようにGoogle Japan(グーグル)は、新卒・転職の双方で今尚人気を誇るIT企業であり、情報は非公開ではあるものの採用倍率はとても高くなっています。
ここからは、Google Japanへ営業職として転職を検討している人向けに、グーグルのセールスにの業務内容の情報や、転職方法に関することをまとめていきます。
元グーグルのセールスから聞いた具体的な業務内容などにより、イメージをつかめるはずです。
Google Japanへの転職は営業経験者が有利?
Google(グーグル)へ営業職として転職したいと考えた際には、どう行動してキャリア形成していると良いのでしょうか?
筆者の身近には数名Google Japan(グーグル)に転職した方がいるのですが、Google Japan(グーグル)へ中途入社した人は、最初は営業職(セールス)が殆どです。
その後、社内の異動などで他の部署に移動したり、海外支社や米国本社に移動することもあるようです。
一番のメインは、Google広告やGoogleアドセンスと言われる自社広告商品を、クライアントやネット広告代理店へ提案するポジションです。
他には、GsuiteやGoogle Cloudと言われる、法人向けのツール販売の営業もあります。
現在はコロナ発生後にも関わらず、80種類もの営業関連のポジションがオープンになっているようです。(2022年8月現在)
他の職種と比べると、営業ポジションが多いため有利と言えるのではないでしょうか。
では、Google Japan(グーグル)の営業の業務は、実際にどんなものなのでしょうか?
Google Japanの営業職の業務内容
Google Japan(グーグル)の営業職(セールス)は、どのような業務内容なのでしょうか?
ここでは実際に働いていた(働いている)友人に色々聞いたことを元に、他の記事では読めないかなり具体的な業務内容を紹介していきます。
Google Japanの営業は、基本的にインサイドセールス
Google Japan(グーグル)の営業職は、対象顧客の規模にもよりますが、現在は基本的に殆どがオンラインでのセールス、インサイドセールスのようです。
インサイドセールスは、電話やビデオ通話などで営業活動を行い、直接は訪問しないタイプの営業の職種です。
コロナで対面接触が出来なくなってから、日本でも急激にインサイドセールスという言葉が浸透してきました。
ただ、Google Japan(グーグル)のセールスは、6年以上も前からインサイドセールスの仕組みを取り入れていたようです。さすが世界的に先進的な企業ですね。
見込み顧客の発掘から、商談のクロージングまで非対面接触で行うことが多いので、インサイドセールスの能力があると有利になりそうです。
インサイドセールスの仕事内容やキャリアに関してはこちらでまとめています。
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もちろん、これはSMB(中小企業)向けの営業の場合であり、超大手企業のような大口クライアントへは、対面で行うフィールドセールス(外勤営業)もあるようです。
さらに、Google Japan(グーグル)の営業職では、Googleらしいもう一つの重要な業務もあります。
Google Japanの営業は、データを徹底的に収集する
Google(グーグル)の営業職では、入社をすると最初にこんなことを言われるそうです。
「君たちが今やってる仕事は数年後になくなる。そのために今の君たちの仕事がある。」
どういうことでしょうか?
Google(グーグル)では意思決定の効率化や、様々な業務の自動化を社内でもガンガン進めている先進的な企業です。
その上で最も大切にしているのが「データの裏付け」だと言います。
適当に「これいい感じだよね」でプロジェクトを進めるのではなく、「その数値根拠は何なのか?」「それを何%改善すると、何%の何が解決されるのか?」まで徹底的にデータに拘るのがGoogleです。
そのため、営業に関するあらゆるデータを収集するように徹底されます。
最終的に営業でも、人間がやる必要のない仕事はAIで自動化させることを目指しているようです。
具体的にはSFAやCRMに商談情報を細かく入力したり、商談のフェーズ管理(パイプライン・マネジメント)を行って顧客の状態を可視化したりと、色々な営業データを蓄積していきます。
そのため、「他人よりも沢山売れればOK」ということはなく、売る成果は前提で、収集したデータを活用して「売れるやり方を仕組み化し、それをマネジメントする能力」が評価されるのです。
このようにGoogle Japan(グーグル)の営業職では、データ収集や活用ができるスキルが重要になっているため、現職でもデータ活用や収集を徹底して意識している方は有利になるかもしれません。
では、このグーグルのセールスには、どういった人が転職できるのでしょうか?
Google Japanに営業職で転職するための必須スキル
Google Japan(グーグル)の営業職(セールス)に転職するには、以下の経験・スキルが必須となります。
ポイント
- Web・広告業界での法人営業経験
- データ活用や仕組み化スキル
- 英語力
Google Japan(グーグル)の営業職は、先に紹介したように、主にGoogle広告(リスティング広告やディスプレイ広告)の営業です。
基本的にGoogle Japan(グーグル)営業での中途入社は、即戦力として活躍できる人物を採用するため、Web・広告業界での法人営業経験はマストです。
今なら、クラウドやSaaS関連の経験も良いかもしれません。
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また、データに対する会社の姿勢はかなり高く、データ活用や仕組み化スキルなどは、全ての社員にも求められます。
さらに、Googleはグローバル企業であり、社内の公用語が英語のため、ツールや社内の全体共有なども基本的に全て英語です。
選考でも英語での面接が複数回あるので、ビジネスレベルでの英語力を持っていないと厳しいと言えます。
Google Japanの営業職へ転職する時に有利な経験
経験・スキル面で言えば、以下のような企業で成果を出している人が有利と言えそうです。
ポイント
- リクルートの広告系事業(リクナビ、ゼクシィ、SUUMOなど)
- Web広告代理店(サイバーエージェント、オプト、セプテーニなど)
- 総合広告代理店のデジタル部門(電通、博報堂など)
筆者の友人でGoogle Japan(グーグル)に営業として転職を成功させた人の多くは、Web広告代理店とリクルートの広告系事業出身者が多く、この辺はかなりオススメのルートと言えそうです。
外資系IT企業経由をオススメする声もありますが、そもそも外資系IT企業への転職自体が難しいので、そんなに万人向けではないと筆者は考えています。
現段階で経験やスキルが乏しい人は、上記に関連する企業を1度経由し、経験・スキルを磨いた上で転職すると良いでしょう。
一方で、すでに経験・スキルが満たされていて、選考に挑戦したい人は、HPから応募してGoogle Japan(グーグル)への転職を目指すのが一番の近道です。
また、Linkedinなどでスカウトを受けるか、知り合いをあたって転職するのが一番いい方法となります。
筆者自身、Linkedin経由でGoogle Japan(グーグル)の選考オファーを受けたことがあるので、この辺は後ほど詳しく説明をします。
ここからは、より具体的にGoogleの営業職に転職する方法を解説していきます。
Google Japanの営業職へは、ステップを踏んで転職がオススメ
先ほどもお伝えしたように、Google Japan(グーグル)の営業職と似た領域の商材を扱っている企業を経由することで、Google Japan(グーグル)に営業職として転職できる可能性を高めることができます。
先程もご紹介したように、基本は即戦力を求めているため、業界や商材未経験の場合はよほどの実績がないと受かりません。
業界や商材未経験者であれば、将来的にGoogle Japan(グーグル)への転職を考えるという方向に切替え、自分だけのキャリアプランを設計をしていきましょう。
それでも尚、ほとんどの人が書類選考で落とされます。転職成功の確率は大変低いです。
営業職に限らず、Google Japan(グーグル)は、転職サイトや転職エージェントなど外部に採用の委託を基本的に行っていないため、スカウトやリファラル(社員紹介)での採用がほとんどです。
このように、そもそも他力本願では基本転職出来ない企業なので、自分でキャリアを作っていきながらGoogle Japan(グーグル)の営業を目指していくのが、実は一番良いのではないかと筆者は考えます。
ここからは、自分でGoogleキャリアのきっぷを掴むための具体的な方法を2つ紹介します。
スカウトを貰って転職
ひとつめはスカウトです。スカウトの場合、LinkedinというビジネスSNS経由で、Google Japan(グーグル)の採用担当から直接メッセージをもらって面談に進むケースが多いようです。
筆者自身も、Linkedin経由でGoogle Japan(グーグル)の方とお繋がりし、そのまま選考に進むことが出来そうでした。
ただし、筆者は残念ながら当時既に独立していたので、選考は結局受けませんでした。
筆者は元々広告系の営業出身で、海外営業をやっていた経歴もあったため、一声かけていただけたようです。
ただ、スカウトをちゃんと貰いたい場合は、①コツコツ実績を積み上げ、②Linkedinのプロフィール欄を充実させ、③リクルーターから声がかかるのを待つ。
意外とこれがいいのかもしれません。
リファラル(社員紹介)で転職
もっと良いのは、Google Japan(グーグル)にいる友人から紹介される方法です。
ただ、「そもそも周りにGoogle社員の知り合いがいないと出来ないのでは?」と思われるかもしれません。
ですが、先程のLinkedinなどでGoogle Japan(グーグル)の社員との繋がりを作ったりしていくことで、地道にネットワークを構築することはできます。
また、Google Japan(グーグル)が開催しているイベントなどに出向いて繋がりを作るなど、やり方は色々あるのです。
実際、筆者のグーグルのセールスに転職した友人も、LinkedinなどのSNS経由で出会ったり、取引先からの紹介だったりと、最初からコネがあったわけではありません。
営業なら、転職やキャリアでも自ら機会を作っていくことも大切です。
超難関だからこそ、他の人と同じように転職エージェントに頼って受動的に動いていたらチャンスはつかめません。
このように自ら起こした行動こそが、Googleの営業への転職の一番の近道になるかもしれませんね。
Google Japanの営業職採用や、選考の評価ポイントなどについて
Google Japan(グーグル)へ営業として転職する前に、選考情報や社風を知りたいと思うかもしれませんが、スカウトならリクルーターなどに相談し、リファラル(社員紹介)ならその紹介をしてくれた人を頼るのが一番です。
そもそも、選考を受けることすら超難関なので、選考情報や社風を知るよりも先に、前述したスカウトを貰うための行動や、つながりを作るための動きをした方が良いと筆者は考えます。
また、他のブログでもGoogleの選考に関することが色々書かれておりますが、信ぴょう性も低いですし、正直あてにならないと筆者は思ってます。
(元グーグルのセールスに聞いたら、古い情報だったり、間違ってる情報も多いと言ってました。)
ただ、どうしても採用選考の情報や、実際の労働環境や社風、働き方に関して詳しく知りたい場合は、Googleの採用選考や人事制度について書かれているワーク・ルールズ!を読むのがオススメです。
これは、Google(米国のグーグル本社)の人事トップが採用、育成、評価のすべてを書いた本になっており、信ぴょう性も高く、選考の際に見ている点、評価方法なども全て包み隠さず書かれています。
この内容は世界共通のようで、グーグル日本支社(Google Japan)でも、殆どが踏襲されているそうです。
本気でGoogle Japan(グーグル)の営業職に転職を目指したいのであれば必読ですね。
Google Japanの営業に転職した後のキャリア
Google Japan(グーグル)の営業として転職した後のキャリアは、これまでとは全く違ったものになるはずです。
色々な部署に移動が出来ますし、多種多様なプロジェクトに関わる事もでき、様々な経験をすることができるはずです。
筆者の友人ではグーグルを既に退職している方も多いのですが、その方々も含めGoogle Japan(グーグル)社員の退職理由は「居心地が良すぎて逆に不安になる」だそうです。
それくらい魅力的なキャリアがGoogleの社内で待っています。
また、これはたまたまですが、筆者の友人の元グーグルのセールスだった方々は、その後全員起業しています。
やはり、「Google出身」というブランドを手に入れてからの独立は強いようで、そういったキャリアを歩む可能性が高まるのも魅力ですね。
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