ひと昔前は、フリーランスや独立といえばエンジニアのイメージが強く、営業職での独立はあまりポピュラーではありませんでした。
しかし、最近は少しずつ営業職での独立も増えてきています。
私も新卒で某IT広告代理店会社のグループ会社で2年間営業として勤め、3年目に営業職で独立しました。
営業職の独立が増えている理由の一つに、終身雇用がなくなりはじめ、個人の価値で生きていく時代になっていることが挙げられます。
だからこそ、営業職でも「独立しなければ」と考える方が増えるのでしょう。
そこで、今回は営業職で独立を検討している方々に、独立の方法や効率的に稼ぐ商材などを、自身の経験も踏まえてお伝えさせていただきます。
目次
営業職で独立するための商材は?まず営業職での独立方法を確認
どんな商材を扱えば独立しやすいのかをお伝えする前に、まず営業職で独立する方法を確認しておきましょう。
独立方法によっては、すぐにでも始められる可能性があるものもあります。
自身のスキルや実績に応じて、どのような独立方法があるのか理解しておくことが大切です。
テレアポ代行
営業において基本となる、テレアポの代行業務です。
こちらはアポイントを獲得するまでの業務になります。
スキルや実績が比較的低くても、量を確保できれば仕事をもらえることが多いです。
テレアポ代行の中でも、リストが用意されているパターンと用意されていないパターンがあるので、この辺りは事前にクライアントにチェックした方が良い部分です。
もし、リストから用意するとなると、どんなターゲットならアポが取れるのか、課題にバッチリ合うのかを考察する必要があります。
さらに、仮説を立ててリストを作ったとしても、適切なターゲットでなければリストを作り直すこともあります。
そのため、リスト作成から行う業務の場合は、ある程度の実績やスキルが求められるケースが多いです。
私がテレアポ代行をして感じたことは、「意外と価値があるな」ということです。
独立してから初めて知りましたが、テレアポのやり方を知らない企業や工数をこなす人手(リソース)が足りなくて困っている企業が意外とあるのです。
商談代行
続いて実際に商談をし、成約することがゴールとなる商談の代行です。
営業代行と聞いて、パッとイメージできるのがこの商談代行でしょう。
こちらは、業務委託先の商材を、クライアントの代わりに営業をする業務になります。
独立するといくつかの企業の商材を販売することが可能になるため、お客さんの課題を解決する商材を紹介することも可能になります。
また、同じお客さんにいくつかの商材を売ることも可能であるため、1回のアポイントで2商材提案することも可能です。
効率よく稼げるかどうかは、どの商材を売れるのかということもポイントになるでしょう。
営業コンサルタント
スキル・実績ともに十分であれば、コンサルという選択肢もあるでしょう。
業務としては、委託先の売り上げ増加を目指して、資料の見直しや営業の壁打ち・営業手法の策定などがあります。
そのため、会社員時代(独立する前)にプレイヤー実績だけではなく、マネジメント側として「メンバーが売れるように仕組みを作った経験」などが必要になります。
コンサルタントの場合は、プレイヤーとして動き続けるわけではないので、実働時間が少なく高い報酬がもらえるケースも多くあります。
営業職として独立し稼ぎたい場合は、プレイヤーとして動くだけでなく、コンサルとして業務をおこなうことも選択肢のひとつでしょう。
営業職で独立するには?商材の前に報酬制度を知っておこう
独立の仕方は少しイメージできたと思うので、次は報酬体系についてお伝えします。
この報酬の体系によって、独立のリスクを減らしたり、ものすごく稼ぐことができたりするため、しっかりと理解しておく必要があります。
固定報酬で安定感
こちらは会社員と同じような報酬体系になります。
アポが取れた・取れなかった、成約できた・できなかったに関わらず、〇〇円/月と決まった金額の報酬を固定でもらいます。
固定報酬であればリスクは少なく独立することができます。
ただ、売れた場合でも金額は変わらないためハイリターンを求めることはできません。
さらに、固定報酬の場合は成果が出なければ、すぐに契約を切られる可能性が高いです。
成果報酬でお小遣い稼ぎ
成果報酬は、ある成果が出た場合に報酬を得られる報酬体系です。
アポイント獲得○円/1件やクライアント紹介○円/1件、などがよくあるパターンになります。
この場合、その後成約に繋がる繋がらないに関わらず、報酬をいただけます。
メリットとしては、比較的報酬までのハードルが高くないため報酬が得られやすいということです。
逆に、ハードルが高くないため、金額も1件当たり数千円〜数万円程度が相場であるため、ガッツリ稼ぐというよりは、お小遣い程度での稼ぎ方になるでしょう。
成功報酬で稼ぐ
この稼ぎ方をイメージされている方が多いのではないでしょうか。
成功報酬と呼ばれ、成約したらはじめて報酬がもらえる仕組みになっています。
委託先にとっては、売り上げがたったら報酬を支払えばいいわけですから、この仕組みが多くなるのも納得できます。
成功報酬は、前述した2つの報酬体系よりも割高で、成約した分だけ報酬を得られるため、稼げる可能性は多くあります。
ハイリスク・ハイリターンの報酬体系とも言えるでしょう。
この体系で契約をするのであれば、自身が売ったことのある商材で売れる自信のある商材がいいでしょう。
ハイブリット報酬
たまにこういった報酬体系もあります。
固定報酬+成約報酬という仕組みです。
こちらであれば、委託先も独立した方もリスクを抑えながら業務委託ができる仕組みになっています。
成約報酬のみの場合に比べて、成約した場合の報酬は少し低くなる可能性があります。
ぜひ、交渉してみてください。
営業職で独立するためにどんな商材がいいの?
では、実際に営業職で独立するにはどんな商材を売れるといいのでしょうか。
商材によって稼げる効率や金額に差が出てくるため、この辺りは入念に検討するべきでしょう。
まずは経験したことのある商材でスタートが無難
まずは自身の経験したことのある商材でスタートするのが無難でしょう。
業務委託と会社員の違いは、企業側が契約を切ることができるかできないかです。
つまり、雇っていても成果を出さないと思われてしまった場合、契約を切られるリスクがあります。
なるべく成果を出す可能性を上げるためにも、経験したことのあるものと近い商材や業界を選ぶのがいいでしょう。
また、自身が会社員時代に営業していたお客さんに、紹介できるような商材を見つけると、初めから成約を得られる可能性が高まります。
稼ぐならサブスクモデル?
契約にもよりますが、サブスクリプションモデルは稼げる可能性があります。
それは、契約し続けている限り、毎月の売り上げの○%が報酬という成功報酬体系のパターンです。
このパターンであれば積み上げ式で稼ぐことができます。
下記の例を見てみましょう。
月額10万円の半年契約の商材で売り上げの20%が報酬となる場合
1ヶ月目→2社成約(20万円×0.2=4万円)
2ヶ月目→2社成約(40万円×0.2=8万円)
3ヶ月目→2社成約(60万円×0.2=12万円)
このように毎月2社の成約ということは変わっていませんが、毎月継続的に売り上げが立つ商材であれば、積み上げ方式で稼ぐことも可能です。
最近ではSaasと呼ばれるものもどんどん増えてきているため、上記のパターンなども報酬の体系としては出てきています。
まずは、SaaS企業がどんな会社があるのか知りたい方はこちらがおすすめです。
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複数商材で効率化!
最後は、営業職で独立する上で複数の商材を持つと効率的に営業できるということです。
先ほども少し書きましたが、複数の商材を持っていることで1つの営業先に2つの商材が売れることがあります。
これができるようになると、非常に効率が良くなり、得られる報酬も高くなってきます。
また、複数商材があることで解決できる課題の幅も広がるため、アポイントも取れる可能性が高まったり、成約できる可能性も高まります。
【まとめ】営業職で独立!複数商材を持つこと・報酬を見極めること
営業職で独立する際の方法や報酬体系、商材についてお伝えしました。
今までは営業職で独立は難しいと思われていたかもしれませんが、営業職は独立できます!
ただ、報酬や商材などはきちんと考える必要があります。
私が経験してみて感じたことは、複数の商材を持つことと、固定報酬で安心して挑戦できる環境を作り出すことが大切ということです。
欲を言えば、複数商材の中に、1商材成約できれば毎月報酬があるようなサブスクモデルの商材があればより良いかもしれません。
自分にあった商材と様々な報酬体系を掛け合わせることで、会社員時代よりも効率的に稼ぐことが可能になります。
起業が気になっている方は、こちらの記事もぜひご参考ください。
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